忘れることに備える記録

観たり・聴いたり・読んだり

君が生きた証

RUDDERLESS

2014年制作 2015年日本公開 アメリカ 105分

監督:ウィリアム・H・メイシー

キャスト:ビリー・クラダップアントン・イェルチンフェリシティ・ハフマン、セレーナ・ゴメス、ローレンス・フィッシュバーン

銃乱射事件で息子がこの世を去りすさんだ生活を送るサムは、別れた妻から息子が遺した自作曲のデモCDを渡される。

その曲を聴き息子のことを何も知らなかったことに気付いたサムは、遺品のギターを手に息子の曲を場末のライブバーで演奏する。

その演奏に魅了された青年のクエンティンはサムを説得し、年の離れた2人でバンドを結成するが… 

 

劇場に行けなかったこの作品、ようやく観ることができました。

いやー、良かった。

途中で「あれ?え?思ってたのと違う!」となって、意外とズーンとくる話なんですが良かったです。

特に主演のビリー・クラダップが何とも素敵な雰囲気を醸し出していまして。声も素晴らしい。あとローレンス・フィッシュバーンが画面にいる時の何とも頼もしい感じ。監督が出てくるのってあまり好きじゃないんだけど、ウィリアム・H・メイシーがそこそこ出てきても何か許せた(笑)不思議。

でも個人的にはサムが…あのラストが…。素晴らしかったけど、サムが…。なんだろう、あの終わりじゃサムはどうなんだ…?

いや、素晴らしかったんだけどね。

とりあえず観終わってすぐにサントラをポチってしまいまして、明日届きます。楽しみです。

 


『君が生きた証』予告編 - YouTube

 


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以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじを見る限り『ソラニン』のような感じなのかなーと思ってました。

しかし!まさかの息子が加害者の方という…

大学で銃乱射で6人殺してから自殺したという…

これ本当途中までわからないんですが「ええええええええ!!!」ってなりました。

気軽に観てたんですが意外や意外、重いというか複雑なテーマで…

いつもだったら「お前から声かけてきたのに、曲に惚れたはずなのにその態度かよ、クエンティンこの野郎!」となるところなんですが、事情が事情なのでこっちとしても複雑。まぁクエンティンのような子はそもそも苦手なタイプですが。

序盤でなんとなく「?」となっていた部分(マスコミの感じとか、会社の感じ、そして夫婦共に住む場所を変える感じとか)が腑に落ちるんですが、急に心がざわつき出します。

サムがラストで歌う「SING ALONG」のデモの中に録音を邪魔されたジョシュの「こんなとこ出なくちゃ」と言う言葉が入っていて、その「こんなとこ」が意味するものを考えるとこれを聴いた時のサムのあの表情が何とも痛々しい。「HOME」と一緒に考えるともういたたまれない。

 

そもそもサムがジョシュの曲をやりだしたのは別に「ジョシュの曲をみんなに聴いてもらいたい」とかではなく、ジョシュがケイトに自慢してくれたような、大事に写真を飾ってくれていたような、音楽が好きで一緒に音楽をできる父親でいたかったという後悔なのかな。そしたらもっと早くジョシュの気持ちに気付けただろうし。

それこそ邦題の『君が生きた証』ってのは、ジョシュが生きていた証を周りの人に教えたいわけではなく、息子が生きていた証を目を背けながらもサム自身が感じたかっただけのことなんだろうなと。私は観る前は前者だと思っていたので余計に衝撃が大きかったけど。

サムはクエンティンにジョシュを重ねたけど、でもクエンティンとジョシュが違うことはちゃんとわかっていて、だからステージ上であんなに楽しそうでもバーを出てボートハウス(ってほどのもんではないけど)に向かって自転車を1人漕ぐシーンがあんなに胸に来るんだろうな。

 

でもやっぱ一番心に来るのは「SING ALONG」だな。

そもそも歌詞はAメロのところまでしか書いてなかったし、デモCD内ではBメロの途中から歌詞が違っているんだよね。

だからラストで歌う「SING ALONG」は途中からサムの創作になるわけだけど、初めて?大学に行ってジョシュが起こした事件の追悼碑を見て、サムがようやくあの事件に向き合って、そしてできたのがあの歌詞で、でも曲を披露する前に「彼が書いた曲です」って紹介する。

そしてそのバッグでボートをデルにあげた(多分店を買った時の好条件だよね)シーンが映るんだけど、サムはどうするのってのがもう気になって気になって。

クエンティンにもギターをプレゼントしてたし。まぁ元々がエリート広告マンだったから蓄えはあるんだろうけど、でも店を買ったところで店をやるようには見えないし。

なんか身辺整理に見えて心苦しくて…

「SING ALONG」を歌い終わった表情も何とも表現しにくいし、いつものように自転車で帰っていくシーンもなく。

サムは?サムは…?となった。

What is lost can't be replaced

What is gone is not forgotten

I wish you were here to sing along

My son 

って歌詞は本当にグッときたけど、サムの成長?のようにも思えるけど、どうなんでしょうかね。

 

 

あと観ていてビックリしたのはベン・クウェラーが出てきたこと。

あまりにも普通に出てきたから「あれ?」ってなった(笑)

ジョシュとケイトのデュエット曲「Hold on」はベン・クウェラーとセレーナ・ゴメスでPVまで作られています。

このPVもメイシーが監督しているそうです。キーボードで出てるしね(笑)


“Hold On” from Rudderless performed by Ben Kweller ...

 

テーマが思ったより重かったというか複雑だったので自分の中で消化できていない部分がありますが、観て良かった作品でした。

 

君が生きた証 [DVD]

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365日のシンプルライフ

MY STUFF

2013年制作 2014年日本公開 フィンランド 80分

監督:ペトリ・ルーッカイネン

キャスト:ペトリ・ルーッカイネン

ヘルシンキに暮らす26歳の青年ペトリは恋人との破局を発端に、さまざまな物にあふれた生活を変えることを決意。

持っている物を全部倉庫に預け、倉庫から持ち出すのは1日に1個、1年間継続、1年間何も買わないという4つのルールを課す。

今、自分に必要な物を選ぶという日々の決断を通じて、彼は人生で大切な物は何かと模索するようになっていく。 

 


映画『365日のシンプルライフ』予告編 - YouTube

 

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※ドキュメンタリー作品なのでネタバレという概念無くダラダラ書いていきます。

私はマキシマリスト(よくわかってないけど使ってみた)なので、作品やミニマリストへの否定的な意見が出てくるかもしれません。気分を害する方がみえるかもしれないですが、個人的な考え方としてご了承いただければ幸いです。

 

 

 

 

レンタル店でパッケージが気になって何気なく手に取った作品。新作ポップもついていてそこに簡易な説明があったのでパケ裏をあまり見ずに借りてきた結果、思わぬ作品でした。

私は普通に映画だと思っていたのですが、始まったらドキュメンタリーチック。

いやいや、きっとモキュメンタリーだな。と思ったものの、本当にドキュメンタリーでした。

いや、別にドキュメンタリーでもいいんですがね。

 

しかし「持っている物を全部預ける」に最低限の洋服を含むのはどうなんだろう…って最初からちょっとモヤッと。

映像としてこういう形にしたので夜中倉庫に行くために全裸で街を駆け抜けていくのは一種の目を引くポイントになるんでしょうが、「いやいやいや」と常識が邪魔してしまった。

 

そもそも最近耳にするようになった「ミニマリスト」というものを知ったのがつい最近でして、最初はSサイズモデルと同じような意味合いの「小さい人」って意味かなって超見当違いのことを思ってたくらいで。

軽く調べてみたところキーワードは「シンプルライフ」「断捨離」らへんのようですね。

たまにミニマリストの方のブログ記事がヒットして拝見することがありましたが、その度合いは人それぞれのようですが。

この作品は極論というか、やることが極端過ぎてちょっと私はついていけない部分が多かったです。

 

そもそも「断捨離」、それは私が手を出したい気持ちもありつつも手を出すことのできない言葉。

冒頭でマキシマリストとよくわかっていないのに使ってしまいましたが、私は多分物が多い方です。

って言っても持ち物の大半がCD、DVD、blue-ray、小説、漫画ですがね。

昔から音楽・映画観賞、読書が趣味なインドアな人間なんでこうなることは必至というか。

いや、同じ趣味でもきちんと管理している方もいると思いますし、私も昔はそんなに色々と買っていたわけではないです。

でも大学に入ってバイトである程度の自由なお金を手にしてからですね、一気に色々増えたのは。

自由なお金を手にして思うのは多くの人は「好きな物を買おう」だと思います、そして私の好きなものがそれらだったという話ってだけです。

たまに「レンタルやマンガ喫茶でいいじゃないか」と言われることもありますが、「お金を出して買う」という行為が重要だと思うのでやめられない。

アーティストも映画を作る方も作家さんもマンガ家さんも、色々な人に届けたい、名声を得たい等と色々気持ちがあると思いますが、そもそもまず「仕事」じゃないですか。

仕事である以上はお金を発生させないといけないわけで。

レンタル等でも発生するんでしょうけど、「あなたの作るものが好きです!応援してます!」って一番伝えられるのは「購入」かな、と。

だから映画館で観たり、レンタルで観た後に即購入ってことも度々。

まぁもともとコレクター気質ってのもあるんですけどね(笑)

でも断捨離ができない分、コレクターな部分はだいぶ抑えてきています。良いと思った作品の関連のものを全部集める(同じ作者の過去のものまで全部)とかはしなくなりました。

 

あれ、だいぶ話が逸れてきているな。

まぁこんな物に囲まれている私はペトリの気持ちがよくわからず。

ルールも結構序盤でないがしろになっていたり、携帯を持たない自由!みたいなことを言いつつもPCメールは普通に活用してたり、100個くらいの物があれば幸せに暮らせるとやたら(と感じただけでそんなに言ってなかったかも)言われたり、こういう生活をしたらガールフレンドもできました☆な進●ゼミのような展開もなんかノレなかった。

 

とりあえずミニマリストもマキシマリストも程ほどに、が1番ですね。

作中で「所有するってことは責任をもたないといけない」とありましたが、自分の管理できる範囲ならどれだけ持っていても持っていなくても良いではないかと。

それにしてもこの言葉、前にどこかで聞いた気がするんですがどこだったかな。

まぁとにかく私は好きな物に囲まれたこの生活が幸せでしょうがないです。でもCDはそろそろちょっと整理したいかな…大変そうで手が出ないんですが…

 

 

読んだり、買ったり

相変わらず積読が減らないのに新たに本を買ってしまう生活をしております。

せめてマンガの積読くらいは無くしたい…

 

・『第三の嘘』/アゴタ・クリストフ

前も紹介したこの本。途中何度か他の本に浮気しつつもこの間読了。

思ってもいなかった展開に衝撃を受け続けましたが、巻末の解説を読んでそれすらまた覆りかねないとなり自分の中で処理できない状態になりました(笑)

でも読んで良かった三部作でした。さすが名作。

ちなみに、映画は続きはなくていいと思う(笑)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

 

 

・『あなたに似た人Ⅰ』/ロアルド・ダール

悪童日記』を読んでから今まで敬遠しがちだった海外文学にも興味が出て色々物色しています。

これはミステリーの短編集なので病院の待ち時間とかに読む用に購入。

まだ数作しか読んでませんが、ミステリーというより感覚的には落語に近い気がします。

 

・『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』/フィリップ・K・ディック

超有名なSF作家の作品。今までに何度か手に取ったものの私はファンタジー脳・SF脳が大きく欠乏しているので避けていた作品。

しかし今回意を決して購入。まだ読んでいませんがチマチマ読んでいこうと思います。

ちなみに映画化した『ブレードランナー』は未見、もしくは覚えがないです。読んでから観るつもり。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

 

 

・『不良妻権』/土屋賢二

唯一買い続けているエッセイ。

うちの母はあまりにもしょうもないから苦手だと言いますが、私は土屋先生のギャグセンスが大好きです。

不良妻権 (文春文庫)

不良妻権 (文春文庫)

 

 

・『ジグβは神ですか』/森博嗣

Gシリーズの文庫新刊。待ってました。

最近深夜アニメで『すべてがFになる』が始まったので録画して観ていますが、犀川先生はあまりイメージと違っていないので満足ですが、萌絵ちゃんが若くて戸惑っております。でも大学生ってあんなもんかな。

『アンドロイド~』と『不良妻権』と一緒に買ったのでまだ未読です。

 

以下マンガ

 

・『秘密 THE TOP SECRET season0 原罪』2・3/清水玲子

大好きな『秘密』のスピンオフ第1弾の2冊同時発売で完結。

今回も面白かったです。脳の映像はなかったですが。

そして薪さんがどんどん人間らしくなっていくというか…でもそんな薪さんも素敵。

しかし何より岡部さん!なんて可愛いお人なんだろうか。元々ですが。

『原罪』は終わりましたが『可視光線』が本誌で始まったそうです。

まだまだ楽しませていただきます。

あと本編のB6サイズの新装版が12月から発売するそうですが、表紙によっては買いかねないです。持っているのに。そのくらい大好き。

秘密 season 0 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

秘密 season 0 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

 

 

秘密 season 0 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)

秘密 season 0 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)

 

 

・『あたしンち』21/けらえいこ

大好きで買い続けていた『あたしンち』の最終巻がついに出てしまいました。

何気なく終わるところか良いけど、みかんの恋の行方はなんか気になる。

ちなみにアニメのDVDボックスも持っています。シーズン2以降は出ないんでしょうか。

あたしンち 21

あたしンち 21

 

 

・『ボールルームへようこそ』8/竹内友

待ちに待った新巻。本当に待ったよ、発売延期してたから。

7巻までは好きだったちーちゃんが少し嫌になったりもしましたが、やっぱ好き。

男女問わずこのマンガのキャラはみんな魅力的です。

絵も上手いとか下手とかじゃなく本当に魅力的です。すごく「魅せる」ということに長けた絵だと思います。

っていうか今までずっと可愛らしい表情を描く男性の絵だと思ってたんですが、作者の方は女性のようですね。本当にビックリしました。物凄く男性的な線なので。

あとちょっとだけど仙石さんが出てきて嬉しかったです(笑)

ボールルームへようこそ(8) (講談社コミックス月刊マガジン)

ボールルームへようこそ(8) (講談社コミックス月刊マガジン)

 

 

以下買ったものの未読。

・『ハイキュー!!』18/古舘春一

ずっと新刊で買い続けているものの、もうどこから読んでいないのかわからないくらいの積読レベル。多分7巻くらいまでは読んだはず…

そのうち…そのうちまとめて読むから… 

ハイキュー!! 18 (ジャンプコミックス)

ハイキュー!! 18 (ジャンプコミックス)

 

 

・『ちはやふる』29/末次由紀

これもいつの間にか積読の仲間入りに。

机の横に26巻がビニールついたまま置いてあるんで多分今4冊積読中。

『ハイキュー!!』よりは先に積読消化すると思います。

ちはやふる(29) (BE LOVE KC)

ちはやふる(29) (BE LOVE KC)

 

 

・『すべてがFになる』/霜月かいり森博嗣

アニメ化したからでしょうか、またコミカライズされていました。

浅田寅ヲさんの文庫を持っているんですが、まぁだいぶ短くされているということもあり「コミック化はいかんな…」と思ってたんですが、新刊コーナーで見かけて懲りずに買ってきてしまいました。

まだビニールがついている状態なので全くわかりませんが、表紙の男性が犀川先生だとすると格好良すぎると思います。

犀川先生大好きですが、アニメくらいの感じがちょうど良いなー。 

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-(1) (KCx)
 

こちらが浅田さんの文庫版。もの凄く短くなっているので物足りなさが凄いです。

 

ジョン・ウィック

JOHN WICK

2014年制作 2015年日本公開 アメリカ・カナダ・中国 101分

監督:チャド・スタエルスキ

キャスト:キアヌ・リーヴスミカエル・ニクヴィストアルフィー・アレン、エイドリアンヌ・パリッキブリジット・モイナハン

伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック。

暴力から遠く離れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し… 

 


キアヌ・リーヴス復活!『ジョン・ウィック』本予告編 - YouTube


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※ストーリーにそんなにネタバレ要素はないと思うので、できるだけ結末には触れぬようにダラッと書きますが、ネタバレ皆無ではないと思うので観賞前の方はお気を付け下さい。

 

 

 

いやー、面白かったです!

ターミネーター』を観に行った時に予告が流れてて、中学生・高校生の時にキアヌ大好きだった身として「観たい!」となっていた作品。

いやー、面白かった!

って言ってもストーリー云々なんてのは特に問題ではなく、アクションを観る為の作品ですかね。

いや、一応ストーリーはあって復讐モノなんですが、観ているこっちとしてはそんなんどうでもいい!と。

ひたすら殺して殺して殺していきます。

ザ・レイド』と感覚としては一緒ですかね。

元最強、伝説の暗殺者が復讐の為に復活ってのがもうアツいよね!

こういうの好きです。

 

そして何よりデフォー!

もうデフォーが!!

デフォーが出てきた瞬間に少しテンション上がったよ!

しかも良い奴!デフォー格好良い!!

『処刑人』が大好きなのでもうデフォーってだけでね!もうね!

『処刑人3』をずっとずっとずーっと待っているんですが、きっともう結構な可能性でないよねー…

まぁ『処刑人2』はあれだったけど、でもラストにデフォーがいたし、『3』できないかなああああ!!

 

 

ああ、この『ジョン・ウィック』、もう1回観たいな。

うっかりディスク化した時に買うかもしれません。

あ、アクション的には断然『ザ・レイド』が上ですが、なんか雰囲気が良かったな。

 

あれ、思った以上に内容に全然触れてない…(笑)

でも本当に面白かったです。

映画観たーって感じになりました!

それにしてもキアヌは格好良いですな!

いつか、また

THE CONTINENT

2014年制作 2015年日本公開 中国 104分

監督:ハン・ハン

キャスト:ウィリアム・フォン、チェン・ボーリン、ウォレス・チョン、ジョー・チェン、ワン・ルオダン

中国の東の果てにある島で生活している3人の若者が、広大な中国大陸を横断しようと決意。

旅の過程で、幼なじみの女性、文通相手、コールガール、バイカ―などとの出会いと別れを経て、さまざまな経験をした彼等は、ついに大陸を横断することに成功し、あるものを目にする。

 

きっと、うまくいく』を借りに行ったはずなんですが、久々にレンタル店に行ったら面白そうなのが色々とあって結局全然関係ないものを借りてきてしまいました。

これは中国の人気作家ハン・ハンが脚本から監督までやった話題作。

何故か音楽は小林武史

韓国映画はちょこちょこ観ているけど中国映画ってあんま観たことなくて…でもパケに「アジアを代表するスター達の共演」って書いてあるだけあって、出演作は観たことないけど知ってるって感じの人達が出ていました。

 

正直レンタル店で手に取った時はそんなに期待していなくて、借りるかもちょっと悩んだんですが何故かやたらと気になって観てみることに。

個人的には結構好きでした。

THEロードムービーってのを想像して観ると肩透かし食らいそうですが、なんだろう、青春群像劇ってのもまた違うな、そもそも登場人物が青春って感じじゃないし。

あれだな、私の好きなニューシネマ系に似てる。『スケアクロウ』とか。

いや、ストーリーとかは似てないんだけどね。

仲間の1人を国の反対側に送る為に廃れた故郷を捨てて大陸横断の旅に出る青年達が道中で色々な人と出会い別れていく話なんですが、淡々と進んでいくし物寂しい感じもあるんですが全体的にはコメディタッチで描かれていて(笑えるかどうかは別の話)結構アッサリ気楽に観れる、でもなんか心にヒューンと来る感じ。

邦題の『いつか、また』がなかなかピッタリだと思います。

物理的でも心理的でも、距離感の遠い人などの別れの際に気軽に言ってしまう「いつか、また」。

99%くらい「いつか、また」なんて来ないんですよね。

万が一「いつか、また」が来ても逆に気まずくなっちゃったりね(笑)

自分の人生にも結構な数の「いつか、また」があったことをふと思い出しました。

半分以上は叶えたくないものですがね(笑)

 


「いつか、また」予告編 - YouTube


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以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

故郷から仲間3人で出発するんですが、かなり序盤でいきなり1人はぐれるってのは笑いました。

しかも最初にナレーションをしていた人物なのでメインキャラだと思ったのに…(笑)

中国のことがイマイチわからないんで、最初のホテルで警察が来た時(結局偽物でしたが)に逃げなきゃいけない理由がちょっとよくわからなかったんですが、向こうはデリヘル呼んだらダメなんですかね?

このスー・ミーって子もよくわからなかったんですが、いや、出てくる人みんなわからなかったな。

だから少し置いていかれた気分になるんだけど、それがこの映画の核の部分なのかなとも思ったり。

実際短い時間、もしくは長い時間を一緒にする人でも、相手が本当はどんな人物なのか、なんてのはよくわからないんだよね。

本人の口から語られることが事実とも限らないし、周りから情報もまた然り。

メイン人物の1人が旅が進むにつれ「人間不信になっていく」と言ってましたが、その気持ちもわからないでもない。

スー・ミーの時に「子供は白黒、大人は損得にこだわる」って言われてたけど、白黒って言うか無条件に相手を信じたいというか疑うことがないと言うか。

そういう点ではこれは彼らが大人になっていくロードムービーなわけだけど、それが幸せなことかは別だよね。

結局3人とも別々になって、そしてもう会うことがないんだろうけど、それが大人になるってことなら何とも切ないなと思ってしまう。

子供の内は狭い世界で生きているから近くにいるってだけで同じような感覚で生きていけるのかもしれなくて、大人になって自分の世界が広がると昔から一緒にいた人の間にも世界観の違いってのが出てきてしまって疎遠になっていくってのは、わかるし私にも経験はあるけど、こうやって客観的に見ると悲しいことだな。

『STAND BY MEドラえもん』で私の1番の号泣ポイントは、大人のび太に子供のび太が「ドラえもんを呼んでこようか」と聞いた時に大人のび太が「ドラえもんは僕の子供の頃の友達だから」って断るところなんだけど、あれと同じ感覚。

子供の時の友達は大人の時の友達とは別というね…わからんでもないんだけどね…

ラストの別れのシーンでも犬を渡す時に「お前は友達ができないんだから老後の友に連れてけ」「犬の命は十数年だ」の後に少し間を開けて「人の絆よりは長続きする」って言う、あのシーンも何とも切なく。

色々ありながらも一緒に大陸横断してきて、でも「それがなんだ」って話で、残ったものはまぁ未来っちゃ未来なんだけど…

 

その後この旅のことを本にして、それが大ヒット、そのおかげで廃れていくだけだった彼等の故郷が賑わうってのは良いんだけどね。

「こんな別れ方思いもしなかった。だが別れる時にはいろいろ考えてしまう。これが最後の言葉になるかもしれないし、これが相手の最後の姿になるかもしれない」

っていう物語の最後は、本当に彼等の旅の最後になったわけで。

なんとも切ないんだよな。

で、小林武史の音楽ってことで案の定なんか切ない感じというか、岩井俊二作品みたいな感じに。

別に小林武史じゃなくて良かったと個人的には思うけど、ちょっと邦画的な親しみやすさは出ていると思うので普段アジア映画観ないって人も観やすいかもしれないです。

 

とりあえず私が普段遊ぶ友達は基本十年来の友達なので、これからも、できれば犬の寿命以上に付き合いを続けていきたいと月並みなことを思ったのでした。

あとアラスカン・マラミュートが出てくるんですが可愛すぎる。

マラミュートは飼いたい犬種の1つなんですが、日本は気候的に難しいので飼えないんだよな。羨ましかった…

そして、またそのうち観返したくなる予感がガンガンする作品でした。

いつか、また [DVD]

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先生と迷い猫

先生と迷い猫

2015年制作・公開 日本 107分

監督:深川栄洋

キャスト:イッセー尾形染谷将太北乃きいピエール瀧嶋田久作

近所でも偏屈として評判の、定年退職した元校長の森衣恭一は妻がこの世を去って以来、淡々とした毎日を送っていた。

彼の家を訪ねて来るのは、森衣が長年撮りためてきた写真を資料として残したいという市役所職員と野良猫のミイぐらいだった。

亡くなった妻はミイを可愛がっていたが、森衣は猫が苦手で追い払おうとする。 

 

久々にようやく映画館に行けました。やっぱ映画館っていいよね。そして映画っていいよね。

先月は『キングスマン』を観に行きたくて、今日もギリギリ上映していたんですがもうここまで来たら『キングスマン』はレンタル待ちでいいかと。

そして『ジョン・ウィック』とも悩んだんですが、とりあえず今の気分的にはこっち。

ってことで観てきました。

私は哺乳類は基本的に何でも好きですが圧倒的イヌ科好きでして、この作品も「きっとネコ好きに堪らない作品なんだろうなー、まぁネコも可愛いけどさー」って思いつつ、イッセー尾形ピエール瀧、そして嶋田久作という個人的にワクワクしてしまうキャスト目当てで観に行こうと思っていたんですが。

いやー、スンスンと泣いてしまいましたね。

でも上映前の周りのお喋りや上映中にチラホラ届く囁きを聞く限り(と言っても10人くらいのおばちゃま達ばかりでしたが)ネコ好きの方が観に来ていたようですが、終わった時にその方々は泣いておらず「可愛かったねー」みたいな反応だったので、ネコ好きにとっての泣ける作品とは違うようです。

私もストーリーに感情移入して泣いたわけではなく、イッセー尾形演じる校長先生を通して数年前に亡くした愛犬を想って泣いたのですが。

愛犬を思い出して寂しくて切なくて涙が出たのに、不快な涙ではなく、なんだろう、何も出来なかった自分が不甲斐なくも、そんな不甲斐なかった自分の代わりに校長先生が頑張ってくれているような気持ちになるというか。うまく言葉にできないですが、「寂しい」と思いつつも温かい気持ちになれるような感じというか。

あれですね、すごく校長先生のことがわかるっていうか、仲間意識を感じました。

あんなに偏屈であんなに優しくはないですが(笑)

でも映画の登場人物でこんなに理解できた(つもりになる)人物は久々な気がします。

個人的に物凄く愛おしい人物でした。


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先生と迷い猫 - 映画予告編 - YouTube

 

 

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

偏屈で有名な元校長先生は奥さんを亡くし、出版するわけでもないドイツ文学を訳しながら1人で暮らす日々。

町を歩けば他の住民は挨拶はしてくれるものの、家を訪ねてくるのは市役所の若者と妻が生前可愛がっていた野良猫だけ。

しかし猫の鳴き声がする度に妻のことを思い出してしまう為、猫が家の中に入れないようにし「二度と来るな」と追い返す。

すると本当に猫が来なくなり、町では同じ猫を可愛がっていた人が何人かいて…

というお話です。

 

姿勢が良いを通り越してふんぞり返ったように歩き、高圧的な喋り方をするものの、最初から先生の孤独が観ていて辛かったです。

仏壇にご飯ではなくパンを供えるのはきっと妻があのパンを好きで生前いつも一緒に朝食べていたのだろう、だからこそパンの味が変わったのを店主にわざわざ指摘したのだろう、だって妻が好きだったパンを供えたいしこれからも食べたいから。

傍から見ると嫌味にも見える行為ですが、先生は取り返しのつかない変化が訪れるのを知っているからこそ修正のきくであろう変化は極力受け付けたくないんだろうなと思ったり。

でも自分のそれが結果として取り返しのつかない変化の引き金になってしまうのですが、それに抗うでもなく静かに受け入れる。別れというのは形は違えどいずれ必ず訪れるものだから。

最愛の妻を亡くしたことで先生は別れを恐れ、諦め、大きな孤独を抱いて生きていこうとしたのかなと。

 

先生が「残された者は死とどう折り合いをつけるかに必死」と言ってましたが、先生は折り合いをつけるのが下手な人なんだろうな。

野良猫のミイの前に、ミイという飼い猫がいたようですが、野良猫ミイが庭に来た時に奥さんは「ミイにそっくり」とミイと呼んで可愛がるけど、先生は「生き物はもうこりごりだ。死んでしまうんだから」と野良猫を拒否するのは、失うのが怖いから最初から手を出さないって心理であって、猫が苦手ってことではないかと。

まぁ「うちだけならいいけど、どうせ他のところでも愛想を振りまいて可愛がってもらってる」ところは苦手というか嫌なんでしょうが(笑)

 

先生がミイを必死になって探すのは来なくなって寂しいからというのではなく、猫は死ぬ時にいなくなると聞いて「死ぬ前に可愛がってくれていた妻に別れを告げにきたのではないか、そしてそれを自分が邪魔してしまったのではないか」と思ってるからだろうな。

勿論生きていてほしいとは思ってるけど、先生は「別れ」というものがどれだけ大切か知っているからその分後悔が大きいのだろうと。

最後に先生が「自分ももっと可愛がれば良かった」と言うのがこの作品中の1番の変化かな。

別になんてことないことだけど、私にはとてもズッシリ来た。

私も犬が大好きだけど愛犬を亡くして以来どうしても新しく飼うことが出来ず、先生と同じようにどうせ自分よりも早く亡くなってしまうんだからまたあんな別れを繰り返すなら「生き物はこりごり」とも思ったし、新しい子を飼ったらその分だけ前の子を忘れてしまうそうで怖くて、じゃあそもそもそういう存在を作らない生活をしているわけだけど。

でも、失うのが怖いから遠ざけるんじゃなくて、いずれ失ってしまうんだから気に掛けるっていう、普通のことにやっと気付けたというか。

まだちょっと無理だけど(生活リズム的にも)いずれやっぱ犬飼おうとスッと思え、寂しいような切ないような温かいような不思議な気持ちで涙が出たのでした。

私の中でも折り合いがついたのでしょうかね。

 

あと、作中に出てくる男の子が謎だったんですが彼が帰った場所が「~こども園」的な施設のような場所だったので、あの子も「残されて折り合いの付け方がわからなかった子」なのかな。

 

俳優陣は個人的にとても良かったですが、イッセーさんは癖が強いので苦手な人は苦手かと。

イッセーさんの単独シーンも多かったのですが、それこそ一人芝居を観ているような、映画の「日常」にはうまく溶け込めない感じがあるのですが「浮いた存在」としてはアリかなと。

イッセーさんの映画は他には『トニー滝谷』くらいしか観てないですが、これも好きです。原作は村上春樹なんですが、ファンの方には申し訳ないですが私は村上春樹の作品はあまり合わなくて…。でも映画を観てから『レキシントンの幽霊』を買って、表題作の『レキシントンの幽霊』と『トニー滝谷』はお気に入りの作品になっています。

それにしても『トニー滝谷』以来そんなに見ていなかったのですっかりおじいちゃんになっていて驚きました。当たり前だけど。

あと嶋田久作さんの何とも味のある感じ、素晴らしかったです。好きです。

岸本加代子さんのどこの町にも1人はいそうなおばちゃん感とか、もたいまさこさんの何気ない幸福をまとったようなその存在感も本当に良かったです。この2人の雰囲気に私の思う「邦画の素晴らしさ」が凝縮されているような気すらします(笑)

そして今まで出演作品をほとんど観ていないってこともあり、その知名度に疑問を持っていた染谷さんですが、なんとなく(ほとんど観ていないのでなんとなく)彼が人気になる理由がわかったような気もします。

ちょっと意識して染谷さんが出演している作品を観てみようかな。

 

ってことで個人的にはとても大きな意味を持った作品になりました。

オススメですが、人を選びそうな作品ではあると思います。

 

原作というか、この話を基にしているそうです。

迷子のミーちゃん~地域猫と商店街再生のものがたり~

迷子のミーちゃん~地域猫と商店街再生のものがたり~

 

 

F1日本GPと『レッド・ファミリー』と『女神は二度微笑む』

気付いたら1カ月経っているのですね、お久しぶりです。

先月からの体調不良がめっちゃスローペースで良くなってきていまして、ようやくあまり咳に煩わされなくなってきました。

この間に映画館に行きたい作品もいくつかあったのですが、咳込むのって迷惑以外の何物でもないので…なかなか行けず…って言っても実は『ピエロがお前を~』とかはちょっと咳込んでました…すみません。

 

しかしディスクでなら観れるじゃないかって話なんですが、この1カ月殆ど映画自体を観ていませんでした。

レンタル店にすら行ってない。

ってのもF1日本GPが終わってから燃え尽き症候群のようになっていまして。

本当この半年くらいはこれを糧に生きてきたと言っても過言ではない、仕事でどんな嫌なことがあっても「私はF1に行く為に働いているんだ、稼いでいるんだ」と思えば踏ん張れるような状態でして(笑)

終わって3日くらいは本当に呆けたようになり、2週間ちょっと経った今でも何となく心にポッカリと…(笑)

ドラクエすら進めていません。いつも大体発売から1カ月くらいで終わるのに未だに3割程度の進行だと思います。

「F1は来年だって再来年だってあるし」と何とか自分に言い聞かせている今日この頃です。

というわけであっという間の2日間でした(土曜日しか休みが取れなかったので土日参加)

目の前をアロンソが走っているという事実だけで震え上がるような感動でした。勿論他のドライバーも。

今年はキミのラストイヤーの噂があったので何としてでも行きたかったのですが、続投が決まった今、来年も同じ理由で行きたいと言い出すんだろうなと自身を予想。

ドライバーよりもチームとしての動きの方が気になることが多い来年への展望ですが、とりあえず今シーズンの残りGPも全力で楽しみたいと思います。

そろそろ通常モードで動き出さないとな…。

 

ってことでF1以前に観て書いてなかった2作品をまとめて。

1カ月経っているのでうろ覚えだと思います。

 

・『レッド・ファミリー』

2013年制作 2014年日本公開 韓国 100分

監督:イ・ジュヒョン

キャスト:キム・ユミ、チョン・ウ、ソン・ビョンホ、パク・ソヨン

誰もが羨む理想の家族を絵に描いたような一家。だがその正体は、母国からの密命を遂行する為に韓国に潜入している北朝鮮工作員チーム、サザンカ班だった。

表では仲睦まじい4人家族だが、玄関のドアを閉めると階級を重んじ、母国の命令を順守するスパイ集団となる。

何かと押しかけてくる隣人一家を資本主義の隷属者と見下しながらも彼らに憧れを抱き、互いの階級を忘れて家族的な絆を育むようになる4人。

そんな中、メンバーの一人が母国に残した妻子が脱北したとわかり… 

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キム・ギドク脚本・編集・総指揮をとったということで観たかった作品。予告ではもう少しギャグ要素があるように思いましたが、シリアスの方が大きかったです。

いや、予告で感じた工作員偽家族の滑稽さは作品を通してみると滑稽である以上に切ないものでした。

韓国の昼ドラ?を観ているような気分になる隣人家族の夫婦とかは「なんかもうしつこい」とすら思いましたが、クライマックスである船のシーンでは自分でもビックリするくらい泣けました。泣きながら「なんでこんなに泣けるんだ…」と戸惑う程でした。

自分の気持ちをあーだこーだ言うんじゃない、あの寸劇が彼等がいかに孤独な生活をしていたのかと思わざるを得ないというか。

でも良いシーンもあったんですが、なんか全体的な印象だと及第点といった感じ。

期待していた程ではなかったかな。

 

 

・『女神は二度微笑む』

2012年制作 2015年日本公開 インド 123分

監督:スジョイ・ゴーシュ

キャスト:ヴィディヤ・バラン、パランブラタ・チャテルジー、ナワーズッディーン・シッディーキー

イギリス・ロンドンに暮らすヴィディヤは、インドへ行ったまま行方不明となった夫のアルナブを捜すためにコルカタにやって来る。

しかし、宿泊先や勤務先にアルナブがいた痕跡はなく、やがてアルナブに非常によく似た男が国家情報局に追われていることが判明。

ヴィディヤは危険を冒してでも、アルナブの行方を捜そうとするが… 

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ボリウッドの印象が強すぎるインド映画。でも『バルフィ!』が想像以上に良かったので、「インド映画の本格サスペンス」と謳われていたこの作品を鑑賞。

「本格サスペンス」の言葉に少し期待し過ぎてしまった感は否めないです。

ラストの展開にはビックリしたけど、フェアじゃない感は結構強く思ったな。

謎がどんどん深く展開していく感じと、インドの決してキレイではない街並みは良かったです。あとインド美女も良かったです。美女だわ。

冒頭の映像がない、もしくはもう少しフェアな感じだったらもっと評価できた気もするんですが、なんかイマイチ乗り切れなかったかな。

インド映画は未見の名作『きっと、うまくいく』を借りてきていたんですが結局観ずに返却してしまったので、また時間のある時に借りてこようと思います。

長いのがネックなんだよな…。でも面白そうだから楽しみ。