ザ・レイド
THE RAID:REDEMPTION
制作2011年 日本公開2012年 インドネシア映画 101分
監督・脚本:ギャレス・エヴァンス
キャスト:イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、ジョー・タスリム、ドニ・アラムシャ、レイ・サヘタビー
強すぎ!殺りすぎ!敵多すぎ!
最強格闘技「シラット」が炸裂するハイテンション・ノンストップ・アクション!
麻薬王が支配する30階立てビルに強制捜査に入ったSWATと迎え撃つギャングのエンドレス・バトル!
インドネシア、ジャカルタのスラム街にそびえる30階立ての高層ビル。
麻薬王リアディが支配するそのビルはギャングやドラッグの売人たちのアジトである。
この悪の巣窟に、新人警官ラマを含むSWATチームが奇襲を仕掛けるが途中で彼に気づかれてしまいビル内のスピーカーからリアディの声が鳴り響く。
「住人諸君、当ビルの害虫駆除に協力せよ」
リアディの右腕、マッド・ドッグ率いるギャングの怒涛の銃撃に遭い退却の道を絶たれる隊員たち。しかし彼らは超人的な身体能力の高さと格闘スキルを駆使し敵を一人ずつ始末しながら上階に向かうー
やがて明らかになる衝撃の事実とは?
シラット?ああ、なんか凄い格闘技らしいねー。
ザ・レイドってアクションしかないって有名なやつでしょ?
くらいの知識しかなかったものの、続編の「ザ・レイドGOKUDO」の予告を観て気になったので前作を観てみることに。
元々ヒューマンドラマ系を観ることが多い自分としては、どうなんだろなーの気持ちは拭えないままプレイステーションでレンタル。
最近のアクション映画ってモロVFXで無駄に爆発とかあるんでしょ?と、ろくにアクション映画を観ていないくせに変な偏見を持っている為、俗にいうハリウッド超大作系が苦手でして。世界とか自分が危機のくせにやたら恋愛するし。そんなことしてる場合じゃなくね?って。
まぁハリウッドどうのは別にいいんです。ただこの映画はハリウッドではないってことで「とりあえず観てみるか」となったわけです。
で、観てみたところ…
スゲー!!何これ!超熱い!!
インドネシア語全然耳馴染みがないから変な感じだけど凄い!
ストーリーはツッコミどころめちゃあるんだけど、とりあえず圧巻!
アクションかーうーん、とか言ってた私は謝罪しろ、のレベルで興奮しました。
インドネシア映画なんて観たことないし、インドネシア俳優も知らんがな、とか思ってたけどジャカ役のジョー・タスリムが渋かった!
このジョー・タスリムは「ワイルドスピード6」に出たとか…ジェイソン・ステイサムが好きなので観たいなーと思いつつ手が出ないままの作品の1つです…
ちなみに「KILLERS」の監督の新しい作品にヤヤン・ルヒアンと、「GOKUDO」に出てるジュリー・エステルと一緒に出るようです。
これもまたスプラッタ系アクションなんでしょうかね。タイトルは「THE NIGHT COMES FOR US」なので気になる方は観賞してください、来年公開らしいです。
とりあえず「ザ・レイド」はアクション苦手な私の新しい扉を開ける作品となりました。「GOKUDO」公開にあたりBDの廉価版が出たので勿論購入。
特典映像のクレイアニメver.もいい感じにスプラッタでした、可愛いスプラッタ。
そして2回目の観賞をして「GOKUDO」を観に行こうと思っております。
以下ネタバレありのツッコミ。
車の中でジャカがマッド・ドッグとアンディについて「マッド・ドッグは強烈な蹴りと拳を持つイカれた男、アンディは頭脳派、一見穏やかだが刺激すると蜂の巣にされる」と説明するんだけど、その後に映るリヤディ、アンディ、マッド・ドッグが誰が誰?くらいに今の説明と一致しない。
普通のタンクトップのおっさんと、小さい人と、なんか普通の人。え?マッド・ドッグってどれ?ってなる。
そして凄い悪人と言われてるリヤディは休日のおっさんのような白タンクでまずそうな焼きそばっぽい物を食べてる。なんか拍子抜け。
そして一緒に襲撃する為にビルの前で待ってた警部補はポロシャツに防弾チョッキ。
何?なめてるの?
ジャカが新人たちを連れてきたことに対して「重大な任務だぞ」とか言うけど、ポロシャツのお前が言うな。
そして始まる戦い。とりあえず銃撃戦。
なんかもう泣きそうな警部補。なんなんだお前は。なめてるのか。
追いつめられたら急にできる奴になるラマ。階下に逃げる為に床に穴を開ける。このシーンの撮影は大変だったらしいよ、なんせ2階立てのセットを作れる大きさのスタジオがインドネシアにはないとか…
本当よくインドネシアでこの映画を作ったよね。
そして開始30分でアンディとマッド・ドッグが動き始める。早くね?
別々に敵を探そうってなってすぐアンディが味方を殺害。蜂の巣にされるって言ってたけど普通にナイフで攻撃してるんだけど…まぁいっか。
しかし何故裏切りを…確かにカメラでラマを見て何とも言えない顔してたけど…なんだろ…って思ってると、なんと2人は兄弟。
えええええ!何普通に兄弟として会話し始めてるの?ああ、冒頭でラマが「必ず連れて帰る」って言ってたのはアンディのことだったの?前振りあれだけ?
そして廊下での戦いは肉弾戦になってくるんだけど、この狭い場所でのシラットが凄い、もう本当に凄い。え?新人だよね?ってくらいに強いラマ。
煽り文句の「強すぎ!」を思い出して成程…強すぎるわってなる。
眼鏡の彼も何故このビルに住んでるのか。
しかしこの眼鏡の彼の部屋での黒ひげ的シーン。久々に鳥肌立つくらい痛いシーンだったよ。スプラッタだわ、マジで。
この映画の2大戦闘はジャカ対マッド・ドッグと、ラマ&アンディ対マッド・ドッグなわけだけど、まずこのジャカ対マッド・ドッグ。
ジャカ渋いわーと思ってた私としては悲しい戦いだったわけだけど、マッド・ドッグの「小道具は嫌いだ。銃はまるでファストフードで興奮できない」って言って銃を置くシーンが格好良すぎる。
そして始まる肉弾戦。マッド・ドッグめっちゃ強い。小さいのに。
何この小さいおっさん、ショボ…とか思ってごめんなさい。キレッキレです。
しかしこの映画別によくない?ってとこでサイレントチックになるのはなんでしょうか。個人的には別にいらない演出でした。
そして兄弟対マッド・ドッグ戦。
これがまた熱い。2対1なのに結構マッド・ドッグ優勢だったりする。
むしろアンディは最初鎖に繋がれてたのにマッド・ドッグが解放するからね、むしろ2対1上等だったわけですね、マッド・ドッグ格好良すぎるだろ。
煽り文句の「強すぎ!」はラマよりもマッド・ドッグだったか。
そしてアンディも肉弾戦なんだけど、蜂の巣にされるは何だったのか。そんな素振り全くない。
しかしマッド・ドッグが強い。割れた蛍光灯を首にぶっ刺されるんだけど、それでも普通にキレッキレに動く。超人か。
結局両肘を折られ北斗神拳みたいな攻撃をされ、背骨を折られた上に首を切られて死ぬんだけど、そこまでしなくても…いや、まぁ首に蛍光灯刺しても死なないからしょうがないのか…
あ、でも「GOKUDO」の予告にマッド・ドッグいなかった?え?まさかこれだけやられても生きてたのか…?いや、おかしいだろ。
あとあっさり捕まるリヤディ。そもそも30階立てのビルなのになんで15階にボスの部屋があるんだよ、時間が足りなかったのか?
そして裏切りの警部補に悲しいお知らせ。そして警部補自殺しようとするも弾がなく。可哀想なお方。でもこいつのせいでジャカが死んだから個人的に嫌い。
そしてアンディは結局帰らず、裏の世界で生きることを選ぶんですが「俺はこっちの世界でならお前を守れる、お前は外で俺を守れるか?」って、お兄ちゃん!
いいお兄ちゃんだよな。アンディも「GOKUDO」に出てくるのかな?
最後にこの映画観て1番ツッコミたかったのは、SWATの拘束具が結束バンドなこと。
最初観た時、目を疑って巻き戻し&一時停止したからね。
いや、手軽かもしれんけど…何?森泉なの?インドネシアでは一般的なの?まぁいいけど。
とりあえずカメラワークとか演出とか、ちょっと過剰?って思うとこもあったけど全体的に格好良かった。見やすかったし。
音楽もマイク・シノダってこともあってか格好良く仕上がってました。
個人的に激推しですが、本当にストーリー性ほぼ皆無ですので。
キレッキレのアクションを観たい人は是非。