グランド・ブダペスト・ホテル
The Grand Budapest Hotel
制作2013年 日本公開2014年 ドイツ・イギリス 100分
監督:ウェス・アンダーソン
キャスト:レイフ・ファインズ、F・マーリー・エイブラハム、マチュー・アマルリック、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、レア・セドゥ、ティルダ・スウィントン、ジュード・ロウ、トニー・レヴォロリ
ヨーロッパ随一の高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」を取り仕切り、伝説のコンシェルジュと呼ばれるグスタヴ・Hは究極のおもてなしを信条とし、宿泊客のマダムたちの夜のお相手もこなしていた。
ホテルには彼を目当てに多くの客が訪れるが、ある夜、長年懇意にしていたマダムDが何者かに殺害されてしまう。マダムDの遺産をめぐる騒動に巻き込まれたグスタヴは、ホテルの威信を守るため、信頼するベルボーイのゼロ・ムスタファを伴い、ヨーロッパを駆けめぐる。
観てきました!ようやく!
年末にアンコール上映をしてたんですがなかなか日程が合わず…ブルーレイ買おうか…うーん、と思ってたんですが、まさかの再アンコール決定しまして、今度こそ行かねば!と行ってきました。
再び伏見ミリオン座へ!
入った瞬間「な…並んでいる…!」
チケット売り場がまず並んでいる。この時間はこの映画しかない…ってことはこれ全員グランドブタペストホテルか…と思いつつチケット購入。47番…混んでるなー。
結果、完全満席でした。私は前から3列目。最前席までがっちり埋まってました。
再アンコールなのに人気なんだなーと考えつつ開演。
良かったです、面白かったです。
ミステリーなんだけどコメディ。間違いなくこれです。
いちいち笑えます、一言一言、一挙一動に笑いが込められています。
ミステリー感は薄いですけど、ハラハラは若干あると思います。
そして何よりキャストが豪華!
本当豪華!!
予告で観てジュード・ロウとエドワード・ノートン目当てだったんですが、エンドロールで「え?え?あの人まで?」と思うくらいでした。
レイフは名前ではピンと来なかったけど、レッドドラゴンのフランシスだ!となりました。そしてナイロビの蜂の人でもあったんですね。
あとブロディも出てきて嬉しかった!ウェス監督作品にはよくいますよね。こういう外道っぽい雰囲気のあるヤサ男系の顔好きです。タレ眉がいいですね。
あとデフォー!デフォー!デフォーと言えば私の大好きな処刑人ですが。これではヴィニー・ジョーンズのような役どころでした。一瞬「ヴィニー?にしては皺が多い…」と思ったくらい(笑)
そして1番の驚きはティルダかな。マジでどれかわからなかった。あんなおばあさんっていうか、老婆になっているなんて。メイクって凄い。
本当このキャストだけでも楽しくて満足です。
もうディスク化してるので、興味が湧いた方にはオススメです。合う、合わないはあると思いますが。
ウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』予告編 - YouTube
以下ネタバレあり
始まった途端、昔のアニメーションのような映像でちょっと驚きました。
アニメというか、動く紙芝居的な。
でもそれが物凄く良い味で、まさにウェス監督!
まぁあんまウェス監督作品観てない、っていうかMr.FOXくらいですかね。
でも今回の観てもう少し観てみようかなーと思いました。
1番のお気に入りのシーンはデフォーがスキーで雪山を滑る降りるのをソリで追いかけるシーンです。
この安っぽさが良かった!
しかしコメディ感強いのに意外と残酷なシーンもありました。
結構続々と人が死んでいくし、マダムDは毒殺、コヴァックスは指が落ちるし、セルジュは撲殺?なんですが、表情とかが…ってそう、表情と言えばセルジュの姉!セルジュの姉の首を籠から出した時!あの表情マジでビクッとなった!
これはR指定付けなくて良かったのかな?ってなった。
ストーリーはうまいこと作られてまして、3つの時代が綺麗にまとまっています。
出てくる人は個性的だし、観てて純粋に楽しめる作品だったと思います。
再アンコールがかかるくらいの人気も納得。
グスタヴのような人は凄く好きです。いや、グスタヴのような人と言うか、映画内でも言ってたようなああいう古き良き時代の人。めちゃくちゃなんだけど、人としての魅力がある人。
いいですよねー。ああいうプロ。夜の相手までは余計な気もしますが、でもマダムはそんな彼に癒されていたわけですしね。
昨年の映画なんですが、昨年のまとめに間に合ってたら間違いなくベスト5に入ってました。