忘れることに備える記録

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ムーンライズ・キングダム

Moonrise Kingdom

2012年公開 2013年日本公開 アメリカ 94分

監督:ウェス・アンダーソン

キャスト:ジャレッド・ギルマン、カーラ・ヘイワード、ブルース・ウィリスエドワード・ノートンビル・マーレイフランシス・マクドーマンドティルダ・スウィントンジェイソン・シュワルツマン

 

1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサムは、常に本を読んでいる少女スージーに恋をする。

キャンプでの生活になじめない2人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。

一方、村では保安官やスージーの両親らが、二人を探していたのだが…

 

何故か始まったウェス作品の旅。

今まで食わず嫌い気味だったけど、そうでもないぞ、なかなかいけるんじゃないか?となってガンガン観てたらちょっと食傷気味になってきました…そらそうか。

でも、うーん、まぁまぁ…って感じですかね、何様だって話ですが。

個人的にはダージリン急行の方が好きです。グランドブダペスト~も。

年代を意識した服装や小物は良かったです。特に カーラの服装が可愛かったな。


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『ムーンライズ・キングダム』予告編 - YouTube

 

 

以下ネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

ウェス作品ではお馴染みのハリボテ、ジオラマ感のある映像は相変わらずポップでチープな色使いが非常に可愛かったです。

作品全体を通して黄色味がかった画面も味ですね。

でもウェス作品を立て続けに観てると「はいはい…」みたいな気分になる…これは私が悪い、ウェス監督は悪くないです。

とりあえず上でも言ったけどカーラの服装が可愛かった。ミニスカートのワンピースの可愛いこと可愛いこと。パンツをチラチラ見せおって…と思ってたけど、途中からパンチラなんて何のその、モロパンになったからちょっと笑った。

昔、もう何年前か覚えてないくらい前に、北野武(ビートたけし名義だったかな?)がエロ写真撮るっていうしょうもない企画?が週刊誌にあって、たけしが指定して撮ったのが女子高生が仏頂面でスカートを捲りあげパンツを見せてるっていう写真で。いや、仏頂面っていうよりは睨み付けてたかな?

で、たけしのコメントで「自分からパンツを見せてるのに媚びてない表情をしているのにエロを感じる」みたいなこと言ってて、当時まだまだ純朴だった私は「何言ってるんだこのおっさん」くらいの感覚だったんだけど、このカーラを見て、それを思い出しました。

何が言いたいかと言うと…わからない(笑)

ただ中身が子供っぽいし子供なのに、外見が大人で、終始仏頂面で、そんな彼女がとても魅力的で可愛かったです。

「望遠鏡は私の魔法みたい」ってのも可愛い発想だよね。

 

で、そんな彼女を愛するメガネの男の子。

この子も基本仏頂面。確かにこの子は他の子と馴染めないだろうなーって子なんだけど、ウェス作品で1番上手いなーと思うのは、こういう世間からはみ出してしまいそうな人を嫌味なく、いっそ愛しく描くことですね。

この子も身近にいたらちょっと距離をとってしまいそうな子なんだけど、でも好感を持てるから不思議。

この作品の中でも名言として挙げられることの多い「望遠鏡は彼女の魔法なんだ」「ボクと結婚してくれてありがとう」は胸にじんわりとくる良いセリフです。

 

ブルース・ウィリスの情けない警官も良かったし、ビル・マーレイのなんとも言えない親父も良い味出してました。

でもやっぱノートンの膝(笑)

ボーイスカウトの服を着たノートン、半ズボン姿が愛しかったです(笑)

 

 

ウェス作品は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」も観たいんですが、ちょっと期間置いてからにしようと思います。

次はちょっと系統の違うやつ借りてこよう。