ドム・ヘミングウェイ
Dom Hemingway
2013年公開 日本未公開 イギリス 94分
監督:リチャード・シェパード
キャスト:ジュード・ロウ、リチャード・E・グラント、デミアン・ビチル、エミリア・クラーク、マダリーナ・ゲネア
凄腕の金庫破りとしてその名を轟かせていたドム・ヘミングウェイは、ボスの身代わりとして入った刑務所での12年の刑期を終え、久しぶりに外の世界に舞い戻ってきた。早速ドムは、相棒のディッキーと共にボスの元へと向かい、身代わりとなった報酬をいただくのであった。
そしてその夜、久しぶりの自由を楽しむかのようにドムは盛大に遊びまわるが、それも束の間、ドムを隙を突かれて報酬を持ち逃げされてしまう。
こうして無一文となったドムは、疎遠となっていた娘のエヴリンを頼るために、親子関係の修復を図るが、長年の溝はそう簡単に埋まるものではないのであった。
コメディコーナーをチラリと見たらこちらを不敵に見るジュード・ロウの姿が。
いつものジュード・ロウと雰囲気が違う!でも内容がなんとも…いや、まぁ観てみるか。と借りてきました。
私、やはりジュード・ロウが好きでして、しかもハゲてきた最近のジュード・ロウがもう堪らんのです。しかしジュード・ロウの出る作品って私の趣味とちょっと違うというか…『グランド・ブダペスト・ホテル』は好きでしたが。
しかもこの作品では結構ふっくらしてるというか、そこそこ裸体を披露してくれるんですが、腹の出方もいい。好きな体型です、やはり男はアラフィフからです。いや、ジュード・ロウは少し若いんですが。
相棒役のリチャード・E・グラントもいいですよね。
って私のおっさん好きはどうでもいいのです。
ストーリーとしては特筆することはないのですが…コメディ感もそこそこ…だけど不思議と嫌いではない(好きでもないけど)
それは多分この作品全体のUK感でしょうか。あとジュード・ロウのクズっぷり。こんなクズのジュード・ロウ、いいね!
ってことでこの作品はジュード・ロウのクズ親父演技を味わうものだと思います。
今後もこんなクズ演技してほしいなー。
『ドム・ヘミングウェイ』2015.1.21レンタル配信/2015.2.4 DVDリリース - YouTube
以下ネタバレあり
いきなりジュード・ロウの長々とした壮大なチンコ自慢から始まります。思わず笑い、結構期待したんですが、笑い部分よりもUKらしい陰鬱とした感じの方が強いかな。
簡単に言えば刑期を終え出てきたけど、とことんついてなくて何もかもうまくいかないクズ男がウダウダぐだぐだしてたんだけど、お、なんかツキが向いてきたぞ、な作品。
94分の内85分くらいはウダウダしてるんじゃないすかね。
そして時間の関係もあるのがラストのツキが向いてきたのも「なんで?」って感じで。まぁついてるとかついてないとかは理由があるもんではないのですが、どうしてもご都合主義な感じがしないでもない。
メロディと再会した時にする会話も神への信心がない(ないわけではないけど…)私からすると「何?なんか怖いんだけど…」と思ったし。
レスターの件もそれでいいの?というか、あんなんしたらもっと本気で追ってくるんじゃないのかなとか。まぁいいんだけど。
って書いてると意外と気に入ってない感じがしますが(笑)
それでもなんとなく好きな方に入っているのは幾つかの要因が。
まずはジュード・ロウ。ケツまで晒してくれています。揺れるケツがなんとも年齢を感じて良いです。
あと一瞬アンジー?と思ったマダリーナ・ゲネア。この人のこと知らなかったので、アンジー若返ってる…?となった。んなわけない(笑)
そして音楽。これに1番やられたかもしれない。
パブでジュード・ロウが「オレの好きな曲だ!自由の音だ!」とテンションを上げるのはプライマル・スクリームの『ROCKS』ですし、ラストでツキが回ってきてニヤニヤするジュード・ロウのバックで流れるのはピクシーズの『Debaser』でしたし。
あとアラームの曲も流れてたかな。
ピクシーズもプライマル・スクリームも特に好きってわけではないんですが、やはり上がるね。特にピクシーズは「暗いわ、陰鬱だわ」と普段は言うのですが、この曲は結構好き。
ってことで、あまり作品自体の評価ではないですがそんなこんなで「そこそこ楽しめた作品」という位置付けで。
そして今週からついに『バードマン』公開ですね。楽しみだけど、いつ観に行こうか悩む。土曜日のレイトショーとか混んでるかな?いや、でも仕事終わってからのレイトショーは危険かな…
『ソロモンの偽証・後篇』はツレの予定の為月末らへんになりそうです。『セッション』も。平日休みに観に行く作品を他に見繕ってみよ。
『ドム・ヘミングウェイ』はセル用ディスクは出ていないようです。