忘れることに備える記録

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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)

2014年公開 2015年日本公開 アメリカ 120分

監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ

キャスト:マイケル・キートンエマ・ストーン、ザック・ガリフィナーキス、エドワード・ノートンアンドレア・ライズブローエイミー・ライアン

かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡した俳優リーガン・トムソンは、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやってきたマイク・シャイナーの才能がリーガンを追い込む。さらに娘サムとの不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め… 

 

ってことでようやく観てきました。

ママ上と昼から買い物に行く約束をしたので近場のTOHOシネマズ東浦のファーストショーで済ますことに。

平日の朝ってこともあってか空いていました。

で、観た結果。

なかなか面白かったです。『6才の~』を押さえてのアカデミー賞受賞作品とすると、『6才の~』が凄く好きな私からすると「そうかー…」という気分にもなりますが、映画というエンターテイメントと考えたり、映画業界・ショービズへの愛のあるアイロニックな作風を考えると「確かに」と納得したりもします。

あと、個人的に『バベル』を観て心底イニャリトゥにガッカリしていたので(好きな方には本当に申し訳ないです)思ったより良かったなと思ったり…。

 

とりあえずネタバレ後記でむにゃむにゃ言うと思いますが、これだけ注目度の高い作品なんで他所様の批評の方が何十倍も役に立つことを先に明言しておきますね。

それこそ町山さんのたまむすびとか聞いたらいいと…私は聞かないので何とも言えませんが。いや、聞いた方がいい気がするし聞きたい気持ちもあるんだけどなかなか何もしない30分間って作れなくて。って書くと私どんだけ忙しいねんって思いますが、ただ他の趣味にも時間を取られてるだけです。

まぁ私が無責任に発言してるのは別にこの作品に対してだけじゃないけど…。本当私は特に知識もないのにむにゃむにゃと思ったままに言ってるだけなのでね。

なんか今更言っておかなくてはと何故か思った(笑)

 

ってことで個人的にはそこそこ楽しめた1本でした。でも他人にはあまり勧めないかな?アカデミーノミネートなら『6才の~』と『イミテーションゲーム』を激プッシュします。


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映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』日本版予告編 - YouTube

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

オープニングは正直めっちゃ格好良かった。

ドラムに乗せて「渋い!」とこっそりテンション上がってました。

そして全編BGMがこのドラムなんですよね、格好良かったし、リーガンの気持ちが凄くわかりやすくてビックリした。まだ観てないけど何となく『セッション』を彷彿させたけども(笑)

ストーリーとしては特筆するものではないと思うんですが、演出がとにかく凝ってたね。

リーガンが超能力で暴れるところとか空を飛ぶシーンとか、あとリーガン目線でのバックステージの移動とかそういうカメラワークは観ていて楽しかったし。

まぁバックステージの移動が多くて途中で「もういいわ」と思ったりもしたけれど…(笑)

 

あと登場人物がもれなく嫌い(笑)

とか書くと今までのも総合して私嫌いな人間多過ぎだろ、となりますが、嫌いだわー(笑)

でも芸能界のイメージまんまって感じで私の想像の中では結構リアル。

エドワード・ノートン好きなんですが、このマイクはマジでぶん殴りたいレベルで嫌い、でも憎みきれない部分は…あるかな。そう、登場人物全員嫌いだけど、みんな憎みきれない感じ(笑)

 

で、なかなか面白かったと言いましたが、やっぱイニャリトゥはあまり好きではないかな。『バベル』とこれしか観てませんが。

いや、本当に『バベル』だけで観る気が完全に失せてまして。『バードマン』もアカデミー賞マイケル・キートンエドワード・ノートンじゃなかったら観なかったよ。もう『バベル』の内容も覚えてないけど…このせいで菊地凛子もあまりいいイメージない(笑)

この『バードマン』もハリウッド的エンターテイメント映画作品ディスりみたいなのが入るんですが、それに対して「そうそう、わかるー。その点この作品は良いよねー」とか言う知ったかぶり映画好きを炙り出してせせら笑うかのような感じがもう…とか思う私はイニャリトゥをどんな人だと思ってるのでしょうか…本当にイニャリトゥのファンの方すみません!悪意の塊のような意見ですが悪意はないんです。

だってこの作品自体がそういうのを批判してるように見せて結構そういう作品じゃないですか。

結構ご都合主義で夢があってVFX系もあり真偽の程は置いておいても超能力もあるし。

そういう映画に対するアイロニックでシニカルな愛情表現が微笑ましく楽しい部分でもあるんですが、なんかこっぱずかしい気持ちにもなります(笑)

 

ということで思ってたより面白かったけど、イニャリトゥを見直すまでには至らなかった作品でした。

 

今月はあと『ソロモンの偽証・後篇』と『セッション』を観に行って、あと『王妃の館』もなんかじわじわ気になってきています。来月の『百日紅』も久々にアニメで観たいと思ってきた。

あとレンタルの方は今回はプチ・アレックス・デ・ラ・イグレシア祭をしますって言っても2本だけど。

でも今週はF1もあるのでね…はよGWにならないかな…『龍が如く5』も実は全然進んでない…0なんか5が進まな過ぎてまだ買ってもない…GWが待ち遠しい!