ソロモンの偽証 後篇・裁判
ソロモンの偽証 後篇・裁判
2015年公開 日本 146分
監督:成島出
キャスト:藤野涼子、板垣瑞生、石井安奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、田畑智子、津川雅彦、余貴美子、松重豊、小日向文世、尾野真千子
被告人大出俊次の出廷拒否により校内裁判の開廷が危ぶまれる中、神原和彦は大出の出廷に全力を尽くす。同様に藤野涼子も浅井松子の死後、沈黙を続ける三宅樹里に証人として校内裁判に出廷するよう呼びかける。涼子は柏木卓也が亡くなった晩、卓也の自宅に公衆電話から4回の電話があったと知り…
ってことでTOHOシネマズ木曽川に観に行ってきました。
何故木曽川まで行ったのかという意味は特にないです。
前篇の時に「犯人はあいつかあいつ」と言っていましたが、見事にハズレでした(笑)
むしろ「え…そういう感じなのね」という感じでした。
個人的には子供たちの演技を楽しむ点では観た価値のある作品でしたが、ストーリーとしてはそんな心に残るものではなかったな。
でも本屋で拝見したところ原作はめちゃくちゃ長いようなので、ようあれを2時間×2にまとめたな…と感心しました。原作はきっと面白いんだろうな…でもあれを読む勇気が…
しかし邦画ってなんか邦画特有の終わり方をする感じがするよね。なんでしょう日本人の美意識か何かでしょうか。
原作を読んでいないので宮部さんの意向か脚本家、監督の意向かは知らないですが「あれ以来イジメなくなりましたー」とかいう謎のメッセージ性みたいなのを埋め込まれるとなんかちょっと、ほんの少しウンザリしてしまいます…
日本ってそういうの押し付けがちだよね。イソップ物語とかに「この話の教訓は~」とか終わりに書いちゃうタイプ。そういうのはなんか好きじゃないなーとしみじみ。
個人的には及第点、観に行って損はないけど2回目はなかなか観ないと思います。
でも本当に子供たちが良い演技していたな。
映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』予告編 - YouTube
以下ネタバレあり
前篇を観たときに藤野さんをクラスにいたら殴りたくなるタイプの優等生と言いましたが、後篇を観るともっと全体的に嫌ーな感じに包まれていて、藤野さんだけではなく、今の時代の中学ってこんな感じなの?だったら行きたくない…と思いました(笑)
最近の子供は大人っぽいよなとは常々思いますが、あんな生意気な感じの奴の集まりだったら私はなんか色々無理です…
そら私の時代も色々あったけど、あんなにドロドロしていなかった気がするな。良かった、あの時代の子供で…
途中まで大出くんも被害者だよなー可哀想と思ってましたが、やはりこの子もガチクズですし、樹里が松子に罪を着せた時は心底嫌悪したし、神原くんは優しいけど自己満が過ぎるし、藤野さんは目が怖いし…
そして何より柏木くんがマジで引くほど嫌い(笑)あの子役大丈夫かな?今後好かれることないんじゃないかなって思うくらい嫌い(笑)
自分の構ってほしい欲の為に他人を傷つけても構わないとか…殴りたい…
あの子役の子の顔がまた異常に生意気でムカついて…(笑)
っていう意味ではあの子めちゃ上手いですね…
でも今後あの子の役全て好きになれないんじゃないかって思うよ…(笑)
ってことで何よりの被害者は松子ですね。
松子は良い子だったな。友達の間違いをきちんと言える子。
あの子いい子だ…そして親もいい。
いいね、松子ファミリーが心のオアシスでした(笑)
で、まぁ私は犯人は神原くん、大穴で藤野さん、と思ってたのですが、まさかあんな結末とはね…なんか拍子抜け…いや、いいんだけど。
ラストも「友達になりました」って…友達じゃなかったのかな?
なんか「うん…」って感じでした。
せめて大出くんも友達に入れてあげようぜ…
決して悪くなかったんですが、絶賛って感じにはならなかったな。
邦画は『龍三と七人の子分たち』と『王妃の館』が気になってます。
どっちかは観に行こうかなー。
とりあえず来週は『セッション』を観に行ってきます。