忘れることに備える記録

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王妃の館

王妃の館

2015年公開 日本 123分

監督:橋本一

キャスト:水谷豊田中麗奈吹石一恵、尾上寛之、青木崇高中村倫也安達祐実山中崇史、野口かおる、緒方直人、石橋蓮司、安田成美、石丸幹二

パリで圧倒的な知名度を誇り、王妃の館と呼ばれる超高級ホテル「シャトー・ドゥ・ラレーヌ」のスイートルームを昼夜でダブルブッキングするというツアーを、今にもつぶれそうな旅行会社が立案する。

個性的な参加者の中に名を連ねた売れっ子作家・北白川右京は、持ち前のマイペースぶりでほかの参加者たちを自分の世界に引き込んでいき…

 

ってことでなんとなく気になってたこの作品、まぁ休みだしーってことで観に行ってきました。

浅田次郎さんの原作ということですが、浅田次郎さんの著作は読んだことなくどんな感じなのかわからないんですが、こういう感じなのかな?ぽっぽやも観たことないしな。

それか監督も『相棒』の方だったりするので水谷豊寄せされてるのかな?

面白いと言えば面白かったです、ちょっと笑えるところもあったし。でも劇中の学芸会みたいなのが最初の内はそれなりに楽しめていたんですがそこそこ序盤から「もういいよ…」となってしまいました。

見せ場であろうラストの盛り上がりの部分も個人的には「…うん」。

とりあえず何故水谷豊は2人目の右京をやろうと思ったのでしょうか。

杉下右京とは違うけど、なんか通じる部分もあって相棒が好きな私としてはなんとなく複雑な気分でした。

でも邦画特有の安定感はありました。あとパリの街が綺麗。観光ガイド的映画としてもいいと思います。あと何よりも吹石一恵さんが綺麗。綺麗。綺麗でした。


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映画『王妃の館』予告編 - YouTube

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

倒産寸前の旅行会社が金集めの為に同じ部屋を使って時間差で2つのツアーを組みました。それぞれのツアー参加者が出会わないように頑張りましょ。って話です。

そこに著名な作家、北白川右京がいてその右京が書いた小説が劇中劇として挟まってきます。

2つのツアー客を騙す為にあーだこーだするシーンとか、基本現実世界の部分は面白かったのですが劇中劇がなんとも、本当に学芸会で、わざとなんでしょうが観てて苦痛になってくるという…

せめて外国の方を使ってもらえればよかったんですが、フランス人役もみんな日本人がやっているので滲み出過ぎる学芸会感…ちょっときつかった…

 

そして水谷豊の「オレの作品感」も強かったというか。1人舞台とまでは言いませんが。小説の神がおりるのに水を意識して使うのもよくわからなかったし。

他の登場人物はみんな魅力的でした。個性が強いメンバーが集まっているんですが、しかし掘り下げが不十分で折角魅力的な人物たちなのに生かし切れていないって印象を持ちました。

「変わってるけど、まぁみんないい人たち」くらいのイメージで終わってしまう感じ。勿体ないなと思ったり。

 

ってことでちょっとガッカリした部分もありましたが、邦画コメディとしてはそこそこの出来でしょうか。とりあえず原作も本当にあんな感じなのか…と思います…が多分読まないかな。

個人的評価ポイントは吹石一恵さんの綺麗さと、「相棒」の芹沢くんでお馴染みの山中崇史さんが全く雰囲気の違う感じで出てきていることでしょうか。

名前見るまで山中さんだと思いませんでした。ヒゲと髪型が違うだけであんなにイケメン感出るんですね、ビックリ。

 

とりあえずオススメはしないけど、観に行くって人がいたら「いいんじゃない?まぁまぁ面白かったかな」って言うくらいの作品でした。

『龍三と七人の子分たち』にすれば良かったかなー。こっちも時間があったら観に行こうかなーとは思っております。