忘れることに備える記録

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泣く男

NO TEARS FOR THE DEAD

2014年制作 2014年日本公開 韓国 116分

監督:イ・ジョンボム

キャスト:チャン・ドンゴン、キム・ミニ、ブライアン・ティー、キム・ジュンソン、キム・ヒウォン

悲しい過去を持つゴンは、中国系マフィアの殺し屋として暗躍していた。凄腕のプロとして名を馳せた彼だったが、ある晩、任務遂行中に無関係の幼い少女ユミの命を奪うという大きなミスを犯す。

彼は取り返しのつかないことをしたと行方をくらますが… 

 

はいはい、ようやく、ここで何度も何度も言ってた『泣く男』を借りてきたよ!

あんだけ観たい観たい言ってたけど実は傑作と評判の高いイ・ジョンボム監督の前作『アジョシ』も観てないし、 別にチャン・ドンゴンのファンでもないです。

しかし!この作品を観てすぐチャン・ドンゴン好きになった…!なんか今までのイメージと全然違うんだけど…。まぁほとんど観たことないからかもしれないけどもっと穏やかな雰囲気でニコッとしてるイメージだったのに、やつれた印象で目がやばい。

か…かっこいい…!(笑)

あの目、あの目やばい、好きだわー。

アクションも申し分なく、見応えあったわーと思います。

ただストーリーが少し残念。深味あるストーリーだとは思うんですが、私のオツムに問題があるのかいまいち理解できない、人物の関係性もなんとなくわからない。

なので観ていてそこそこ楽しめる(アクションシーンとかの視覚的には満足)ものの、主人公ゴンに感情移入できず…いや、ああいう選択をしたのはなんとなく理解できるんだけど、もう少し掘り下げてもいいじゃないかと。

 

うん、でもなかなか良かったです。次は『アジョシ』借りてこようかな。ご親切に『泣く男』の隣に置いてあったし。


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チャン・ドンゴン主演のアクション作!映画『泣く男』予告編 - YouTube

 

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

完璧な殺し屋(子供好きらしい)が仕事中に誤って関係のない子供を殺してしまう。そのことに罪悪感を抱きつつも、その子供の母親を殺せという命令に従うが、色々なことを知る内に自分のことを重ねてしまい仕事とは別の決意をするというお話。

 

この殺し屋ゴンは母親とアメリカに渡るも母親は自分を置いて自殺してしまう。ユミも母親と父親の離婚で父親に引き取られている、そこらへんで自分をユミに少し重ね、ユミの母親モギョンがユミを手放しながらもユミを想う姿に自分の母親を重ね、組織を裏切ってモギョンを生かそうとする。

その生かし方もなんとも粋というか。うっかりモギョンと鉢合い会話までしてしまったから姿が現しにくいというのもありつつ、電話とかトランシーバーで状況を話しつつ近くでガッツリアクションしながらも姿を見せないという。

まぁそれがラストに繋がっていくわけですが、なかなかいいよね。しかしこういうの別の映画かマンガでも観た気がするんだけど何だったか思い出せない。ラストもこんな感じだったと思うんだけど…デジャヴ的な勘違いなかな。

 

と、まぁ結構良作な感じなんですが、いかんせん惜しいのが人物描写が足りない。ゴンが母に置いていかれてから殺し屋になるまでが不鮮明、なのでラストまで続いていく仲間との関係もわからず。一緒に今まで死線を潜り抜けてきたんだろうなーくらいの感覚なので、イマイチ感情移入できず。

最後の最後で優しかった母親との思い出の銭湯でゴンが泣いてるシーンはとてもいいと思うんですが、こういうせいでこっちは特に涙も出ず。

 

そしてゴンがモギョンを助けるのは贖罪とのことで、それはもうまごうことなき贖罪なんですが、ラストにモギョンに自分を撃たせたのはモギョンに娘の復讐をさせるのと同時にボロボロになった自分に止めをさしてくれるのは母親であってほしい、一緒に連れていってほしかった的な気持ちなのかなとも思ったり。

しかしいかんせん人物の関係が曖昧なので名シーンになりそうなラストのエレベーター内も「良いシーン!」となりつつもどこか腑に落ちないという…

ゴンの体にあるタトゥーの意味も全然わからず、わからないことが多すぎるよ…

 

と、まぁ不満な点も多いですが、久々に個人的好きなシーン。

マンションでのアクションからの銃撃戦。これはもうかなり血沸き肉躍るシーンでした。近距離でのナイフバトルからのショットガンぶちかます銃撃戦に。あの膝蹴りとかテンション上がったわ。

あとラスト、モギョンにゴンが撃たれてチャオズが駆けつけるシーン。やはり信頼すべき仲間だったのかな。最後ゴンがチャオズに手を差し出すのはやはり母親を想っていたのでしょうか…

そしてこのチャオズ役のブライアン・ティー、なんかこの作品ではやたらかっこよく見えた(笑)

 

韓国映画ってあまり観ない(恋愛物の何とも言えないイメージが強すぎて)けど、アクションものはアジア圏がなかなかですよねー。もうちょっと観ていこうかな。

今週借りてきたのはあと中国映画と邦画なんで何故かアジア祭(ってほどではない)なのですが。残り2作の作風は全然違うんだけどね。とりあえず次回は『アジョシ』を借りよう。

 

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