Sweet Rain 死神の精度
Sweet Rain 死神の精度
2008年公開 日本 113分
監督:筧昌也
死神の千葉の仕事は、不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、その人を1週間観察し、その生死を判断すること。
雨男の彼はその日も雨の中、7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員一恵が現れるのを待っていた。やがてメーカーの苦情係として働き、疲れ果てて仕事を終えた彼女が姿を見せ…
当時からなんとなく気になっては忘れ、気になっては忘れ、気になっては忘れていた作品。
金城武もこにたんも好きなのに。そして話もなんとなく気になってたのに。
ってことで今更ようやく観ました。
伊坂さん原作ということですが、伊坂さんの小説はあまり読んだことがなく、『陽気なギャング~』の最初のやつくらいかな?メディア化されたものも観たことなく。
でもなかなか良かったです。
ストーリーとしては優しい世にも奇妙~みたいというか、こういうマンガ見たことある気がするなとか思うような感じなんですが。
死神の話なのに全体を包む柔らかい感じがすごく良いです。Sweet Rain ってタイトルですが、暖かい雨って感じです。
あと個人的なことですが、私も結構な雨女だったので(最近は前程じゃなくなってきた)そこらへんの親近感も(笑)
伊坂さんが金城武のキャスティングが決定してから映画化のOKを出したらしいですが
、その気持ちもわかるくらい千葉は金城武がジャストでした。
それにしても金城武のイケメンっぷりったら凄い。イケメンだなー。
死神の精度Sweet Rain Takeshi Kaneshiro 金城武- YouTube
以下ネタバレあり
映像の感じも良かったな。「これ何年の作品だっけ?」って制作年を調べてしまったくらい、最初のこにたんとのストーリーは普通に昭和感バリバリだし。
2人目はiPodが出てきたことによって何となくの年数はわかるし、3人目は人間そっくりのお手伝いロボットが出てくるし、そういう時間経過を何気なくわからせてくれるのはうまいなーと思いました。
でもお手伝いロボットはちょっと未来過ぎないかな(笑)しかもあれ旧式なわけでしょ?あのバリバリ昭和から50年くらいであれになるとは思えず…まぁフィクションだからいいんだけども(笑)
3本分の話(繋がっているわけだから純粋に3本分ってわけでもないですが)を1本の映画にしたって点ではうまく出来てると思いましたが、その分1つ1つのエピソードが甘くなってる印象も受けました。原作読んでいないんで、原作もそういうものなら申し訳ないですが。
1人目のいつもいつも名指しでクレーム入れてくる、自宅まで突き止めて家電にも電話をかけてくるストーカーのような男が声に目をつけていた有名プロデューサーでした。って、さすがにおいおいってなる、夢オチレベルのオチだと思ったのですが…
2人目も阿久津以外全員死神の調査対象でしたって…なんて都合の良い…って思ったり。
3人目にいたっては、同じ人ってまた調査対象になるの?って思ったり、「晴れるのか…」と思ったり。
最後の方は私の難癖かもしれないですが、いかんせんご都合主義的な感じは否めない。
まぁフィクションですからね。
それにご都合主義でも綺麗にまとめられてて好感を持てます。邦画の安定感。
あと金城武も勿論、相棒の犬も良かったです。黒犬可愛い。
ぶっきらぼうに喋るところとか堪らない。可愛い。
犬のセリフは画面に文字で出てくるので、普通は違和感があるのですが、この作品は全体的にアニメのような映像にもなっているのでそういうのも特に違和感なく観ていられます。
うん、個人的には高評価です。
対象者を客観的に見て生死を判断するのではなく、結構ガッツリ対象者に関わってくる世間知らずな死神って設定が新しくて良かったし。
でも難点を言えば音量。全体的に音が小さいってのもありますが、特に声が小さい。
金城武とこにたんの声がなかなか聞き取れない。2人の声に合わせて音量を上げると時々やたらでかくなる。
作品を包む雨の日の静けさのような雰囲気は良かったんですが、もう少しでいいから声を大きくしてほしかった…観終わってから『ぷっすま』にしたら音でかすぎてビビったよ(笑)
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何作か連作であるようなので原作も読んでみたいな。