ある優しき殺人者の記録
A RECORD OF SWEET MURDER
2014年制作 日本、韓国 86分
監督:白石晃士
キャスト:ヨン・ジェウク、キム・コッピ、葵つかさ、米村亮太朗、白石晃士
障害者施設から抜け出し18人を惨殺した容疑が掛かっている男パク・サンジュン。いまだ身柄が確保されていない彼からの電話を受けたジャーナリストのキム・ソヨンとカメラマンの田代は、廃屋マンションの一室に呼び出される。
彼らを待ち受けていたパク・サンジュンは、これから起きる全ての出来事を記録してほしいと頼み、あるカップルが部屋にやって来ると予言。
そして予言通りに日本人男女の凌太とツカサが部屋に現れ…
今週は連休がある上にF1がないので少し多く借りても大丈夫!と、観たいと思ってたもの以外も物色している時に発見。
キム・コッピとパケの「この結末は、誰にも予測できない」という言葉に惹かれ決定。
AV女優が出ている時点でちょっとB級感が漂うし、白石晃士ってホラー監督だよね?でもサスペンススリラーのようだし、まぁホラーじゃないならいいやって思ってたんですが、ホラーどころかサスペンススリラーですらなかったよ!
いや、途中まではサスペンススリラーって感じだったんですが、途中から「んん?」となってきて、ラストはもう「ええええ??」って感じでした(笑)
久々に呆気にとられた気がします。これは確かに想像もしていなかったラストです、これは予測できないわ(笑)
POVを効果的に使って臨場感を出す感じはさすがホラー監督(この方のホラーは観たことないですが、予告に入ってたものを観るとそれもこんな感じでした)だったんですが、オチのインパクトが強すぎて前半部分が少しうろ覚えになっています。前半部分はそこそこ楽しく観てたのに(笑)
色々と常識とか定石とかを気にせずに楽しめる方は時間のある時に観てみるのもいいかもしれません。私は多分2度目はない(笑)
でもこの監督の『殺人ワークショップ』は少し気になっています。
観ようと思ってる方は予告を観ない方がいいかもしれません。予告にネタバレ的な要素がないとも言い切れないので。
以下ネタバレあり
と言ってもこれはネタバレしたら本っっっっ当につまらなくなると思うので(コメディについて触れないのと同じような感覚です)明確なオチバレはせずに。
韓国俳優の2人は良かったです。舞台が韓国っていうのも日本設定よりリアル感が出ていいと思います。
葵つかさも悪くなかったです。勿論胸までは出してくれていますし、濡れ場もあります、一応。米村亮太朗も悪くなかったんですが、とりあえず日本人夫婦2人のガラが悪すぎていっそ笑った。
何故あの場、あのタイミングでヤり始めるんだ…(笑)
白石晃士監督自ら演じる田代も一体なんなのか…と思いつつ、でもPOVなら白石晃士が演じるのが1番しっくりくるわな。
全体的に話が進むにつれ不安になる(色んな意味で)作品でしたが、全編(ラスト部分除く)通して1カット?もしくは1カットに見せる演出?は見事でした。
ほぼあるマンションの一室で話が進む上に1カットなので、舞台を観ているような気分にもなりました。
何気なく観始めてずっとカットが切れないからビックリしたよ、本当に。
それにしてもあのオチは本当にあれで良かったのか…
ある種のタブーじゃないんすかね。
とりあえずなかなか新鮮な体験でした。
こないだ読んだ小説の『最後のトリック』と内容は違うけど、同じような驚きだったかな。
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