殺人ワークショップ
殺人ワークショップ
2014年制作公開 日本 75分
監督:白石晃士
キャスト:宇野祥平、川連廣明
一緒に住んでいる彼氏に日々激しい暴力を受けているアキコは、ある日殺人ワークショップへの勧誘メールを受信する。
ここのところ恋人に対して激しい憎悪を募らせていた彼女はメールに返信し、そのワークショップに参加することに。
アキコが集合場所に行くと、講師のもとで、参加者たちの殺したい相手を皆で実際に殺す実技がスタートする。
※ネタバレをちょいちょいしつつ、今回は特にウダウダ話しているだけです。
前回『ある優しき殺人者の記録』を観て『殺人ワークショップ』も観ようかなって言ってたんですが、早速観てみました。
やはり映像の雰囲気はホラー作品みたいな感じで。
まず出てくる方(宇野祥平さん以外)の演技にビックリしまして。
B級ホラー映画的演技(ホラー映画はろくに観ていませんが素人投稿風作品的な)と言うか、演技自体が普段あまり観ないタイプの雰囲気で。
ちょっと戸惑いを覚えていたんですが、特典映像で「実際の演技、撮影のワークショップに講師に行った時に作った作品」と監督が言っていたので納得しました。
ワークショップの生徒だけで作ると第三者に見せられるような作品にならないってことで宇野さんとか外部の俳優さんも入れたらしいですが。
ストーリーとしては、安全・確実な殺し方を教えてくれるワークショップに集まった男女が各々の殺したい相手を協力をして殺していくっていう話…ってのが予告編やあらすじなんですが、この言葉から想像したものとはちょっと違いました。
いや、始まりは確かにこういう感じなんですが。
まぁリアルな感じなのかな。
殺人ワークショップの勧誘メールで殺意を持って集まるものの、中には「誰でもいいから人を殺したいだけ」の人や「実際殺すとなると自分が死んででも人を殺したくない」と思う人とかが出てくる。
もともと作品自体の時間が短いのであっという間に人数が減っていきます。
そしてあっという間に実践になるし、殺した後処理に関しては触れていないので(後でバラバラにするぞくらいは言ってるけど)、どう考えても「安全な方法」ではないだろって思っちゃったり(笑)
うん、なんかなーって思う部分は結構あるけど、それらは時間が短いからなーで片付くような気がします。言い換えればこの時間の割にはそこそこちゃんとできているような。
ただ個人的な趣味で言えば私は好きじゃない、ストーリー的に。
最初のDVシーンでもう心がスーッと離れたというか。殺すより離れればいいじゃないって思ったり。
いや、逃げるんじゃなくて殺すのが魂の解放ってことなんでしょうが。
主人公?のアキコはやりきって魂が解放されたようですが、他の人はなんとも…って感じだし。
あのエミ達はどうなったのか…あんな感じで付き合っても絶対うまくいかないでしょ…。
うーん…「アキコの魂の解放」だけにスポットを当てるとちゃんと完遂できてるんですが、作品が終わった後のことを考えると魂の解放どころじゃないというか。
なんかもやーっとして終わる感じでした。個人的には。
よっぽどこれから気になる題材が出ない限り白石監督作品は手を出さないかな。
面白かったのは特典映像の監督と宇野さんへのインタビューをまとめてるのがシネマスコーレの人だったり、その部屋の後ろに置いてあるホワイトボードが何故かボコボコってとこです(笑)
なんであんなボコボコのホワイトボードの前でインタビューしているのか…(笑)
今回借りてきたものが『ウソ発見器』もこの『殺人ワークショップ』も個人的にイマイチ(『ウソ発見器』に関してはイマイチって感じではない)だったので、残り1枚がせめてそこそこであってほしい…
もう1枚のはずっと観たかったやつなので期待してるんですが、あまり期待し過ぎないでおこう…。そんなもう1枚は多分水曜日に観ます。