ドッペルゲンガー 凍てつく分身
STEREO
2014年制作 日本未公開 ドイツ 98分
監督:マキシミリアン・エァレンヴァイン
キャスト:ユルゲン・フォーゲル、モーリッツ・ブライブトロイ、ペトラ・シュミット=シャラー、ゲオルク・フリードリヒ、ライナー・ボック
謎の男に自分のすべてを暴かれていくアクションスリラー。
平凡なバイクの修理工・エリックの前に、ヘンリーという謎の男が現れる。
「俺はお前の一部だ」と語るその姿は、エリック以外の人間の目には映らない。
やがて彼はマフィアに狙われ始め…
レンタル店にてなんとなく気になって借りてきたもの。
ユルゲン・フォーゲルは知らなかったですが、ジェイソン・ステイサムのような動くハゲ(褒め言葉)で、彼の前の作品『THE WAVE』も気になってきました。
でも近所のレンタル店には置いてないようで、だいぶ遠出しないと借りられない…
で、この作品は…なんだろう…別に面白くないわけでもなく、でもめっちゃ面白いってわけでもなく…?
ただなんか凄く既視感が…こんなような話を観た気がするんだけど…でもそれが何だったかはわからず。
そしてユルゲン・フォーゲルがやはりジェイソン・ステイサムに見えて、でもステイサムにしては動きがイマイチなのでちょっとモヤッとしたり。
いや、ステイサムじゃないからしょうがないんだけども(笑)
でも最後まで観ると「なるほどなー」と思ったのでそこそこの面白さかな。「え?」って思ったままの部分もあるっちゃあるんだけど。
大きくハズレではなかったです。でも日本未公開なのも納得かな。WOWOWで放映はしたらしいですが。
以下ネタバレあり
ここから観てから4日くらい経ってから書くので少し内容忘れています。
荒くれ者(?)悪いことしていた主人公が追われる身になって弟夫婦と逃げようとするも、弟夫婦は殺されてしまい、自分は他人の戸籍を用意して別の地に逃げ他人として生活するも、自分にしか見えない男が見えるようになり、追手にも見つかり…という話です。
なんとなくボーッと観ていた部分もあるし、ちょっと日にちが経っているので忘れているのかもしれないですが、この主人公の境遇がちょっとわからなかったな。
マフィアのボスっぽい人を狙ってたもののしくじって、歩けなくしたけど追われるようになってしまった…ってのはわかるんだけど、何故記憶を無くしていたのか。
弟夫婦の死が記憶を無くすほどショックな人物には見えなかったし。
記憶を無くして何故整備士なのかもわからないし。
幻覚の男は弟なわけだけど、弟の存在すらコッテリ忘れるほどの記憶喪失がイマイチしっくり来ない感じはあります。
まぁそこら辺はご都合主義的な感じで観ればいいんですが。
あと途中から出てきて「カイテルにお前の居場所を言うぞ、嫌なら俺を手伝え」と言ってくるガスパー。でも最初本当に「カイテルって誰?何?そんな奴いたっけ?」となりました。
なんの前触れもなくカイテルカイテルって言ってきた気が…そういうちょくちょく不親切な感じはしたかな。
あと催眠術師!これ何だったんだ…?
私が特に催眠術師に対して敏感だってのはあるんだろうけど、「でた!!催眠術師!!」ってなったよ(笑)
催眠術師もアレなのに、そこにいる耄碌してそうなおじいちゃん。
B級作品ってああいうキャラが急に出張ってくるよね(笑)嫌いではないけど「えええええ(笑)」ってなる。
オチは賛否わかれそうな感じがしたけど(賛否わかれる程この映画に気持ちがないかもしれないけど)、個人的にはこういうのもありかなって感じです。
夢オチっていうか、希望オチ?
普通の作品でやられたらモヤッとしそうだけど、この作品ならこれも綺麗な終わり方の1つかなって。
ってことでまぁまぁ、普通っちゃ普通の作品でした。
期待してた程のB級感とかアクションとかはなかったのが少し残念です。