ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール
GOD HELP THE GIRL
2014年制作 2015年日本公開 イギリス 111分
監督:スチュアート・マードック
キャスト:エミリー・ブラウニング、オリー・アレクサンデル、ハンナ・マリー、ピエール・ブーランジェ
スコットランド、グラスゴー。拒食症の治療で入院しながら、たった一人でピアノに向かっては作曲に没頭するイヴは、街へと飛び出してライブハウスに行く。
そこで彼女は、アコースティックギターを手にしたジェームズと知り合う。やがて彼にキャシーという少女を紹介され、三人で音楽活動に乗り出していく。
こうして音楽と青春と友情を謳歌するイヴだったが…
ベルセバのスチュアート・マードックがメガホンを取った作品。フライヤーから漂うオシャレ感に圧倒されつつも、観に行こうと決めていました。
そもそも名古屋駅前の大型液晶でトレイラーが流れていて、思わず足を止めタイトルまで確認したのがこの作品との最初の出会いだからです。その時はスチュアート・マードックって知らなかったし。
これと同じ出会いをしたのが竹野内豊主演の『アットホーム』なんですが、これは観に行こうか悩んでおります。
で、この作品ですが、良かったと言えば良かったというか…歌と雰囲気は良かったです、オシャレで。ただ純粋にストーリーとしては個人的にはあまり好きじゃないというか、イヴが好きじゃないなーって感じです。
でもキャシーは可愛かったのでトントンに…なるかな?
どんな感じだったかってのは難しいところですが、フライヤーとかトレイラーの雰囲気が好きな方ならそこそこハマると思います。あとベルセバが好きな人とか…?
映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』予告編 - YouTube
以下ネタバレあり
雰囲気とか曲が良かったので、良かったところを文章にするのはなかなか難しいですね。
なのでそこらへんはまぁ観てわかればいいでしょうってことで。
個人的にイヴにモヤモヤしておりました。
拒食症で入院中ってことですが、なんか普通に元気に見えて…
確かに薬を飲んでいるシーンとか、最初で気分悪くなるシーンとかはありましたが、入院する程なのか…とか。まぁ家庭環境が良くないようなのでそこら辺も考慮しての入院なのかもしれませんが。
でも彼女がとてもしたたかに見えてしまって「なんか好きになれないな」とずっと観ながら思ってました。
アントンとの関係はテープを渡してもらう為のもの、ジェームズとは住むところを提供してもらった為…に見えてしまって。
そしてその根底には入院中に言われた人生のピラミッドがあるんじゃないかと。
イヴが本当に求めている音楽は最上段にあって、衣食住、そして家族・友情・セックスに支えられていると説明される。
その為のジェームズ、キャシー、アントンじゃないのかって思ってしまった。
だってイヴはいつだって自分を見ていた気がして。
なんかそこに仲間感が感じられなかったので個人的にはモヤモヤが残るのでした。
その点キャシーは可愛かったな。
一体あの子は何なのかわからなかったけど、自転車に乗る時はヘルメットを被っているところとか可愛い(笑)イケメンに弱かったり(笑)
イヴがすっごく可愛い子として描かれていたけど、エミリー・ブラウニングは可愛く見えるシーンもあれば、ん?ってシーンもあって、総合的にはハンナ・マリーの方が可愛かった気がする。
あとバンド組んだ時にコーラスしてた子が個人的に1番好きです。公園でゴミ拾いしてた子。
ってことで色々と可愛い女の子が出てて、視覚としては楽しめたけど、ストーリーとしてはなんかモヤモヤな作品でした。
レンタルが出ても2度目観たいってものではなかったかな。