忘れることに備える記録

観たり・聴いたり・読んだり

365日のシンプルライフ

MY STUFF

2013年制作 2014年日本公開 フィンランド 80分

監督:ペトリ・ルーッカイネン

キャスト:ペトリ・ルーッカイネン

ヘルシンキに暮らす26歳の青年ペトリは恋人との破局を発端に、さまざまな物にあふれた生活を変えることを決意。

持っている物を全部倉庫に預け、倉庫から持ち出すのは1日に1個、1年間継続、1年間何も買わないという4つのルールを課す。

今、自分に必要な物を選ぶという日々の決断を通じて、彼は人生で大切な物は何かと模索するようになっていく。 

 


映画『365日のシンプルライフ』予告編 - YouTube

 

f:id:ROUTE375:20151101020032j:image

 

※ドキュメンタリー作品なのでネタバレという概念無くダラダラ書いていきます。

私はマキシマリスト(よくわかってないけど使ってみた)なので、作品やミニマリストへの否定的な意見が出てくるかもしれません。気分を害する方がみえるかもしれないですが、個人的な考え方としてご了承いただければ幸いです。

 

 

 

 

レンタル店でパッケージが気になって何気なく手に取った作品。新作ポップもついていてそこに簡易な説明があったのでパケ裏をあまり見ずに借りてきた結果、思わぬ作品でした。

私は普通に映画だと思っていたのですが、始まったらドキュメンタリーチック。

いやいや、きっとモキュメンタリーだな。と思ったものの、本当にドキュメンタリーでした。

いや、別にドキュメンタリーでもいいんですがね。

 

しかし「持っている物を全部預ける」に最低限の洋服を含むのはどうなんだろう…って最初からちょっとモヤッと。

映像としてこういう形にしたので夜中倉庫に行くために全裸で街を駆け抜けていくのは一種の目を引くポイントになるんでしょうが、「いやいやいや」と常識が邪魔してしまった。

 

そもそも最近耳にするようになった「ミニマリスト」というものを知ったのがつい最近でして、最初はSサイズモデルと同じような意味合いの「小さい人」って意味かなって超見当違いのことを思ってたくらいで。

軽く調べてみたところキーワードは「シンプルライフ」「断捨離」らへんのようですね。

たまにミニマリストの方のブログ記事がヒットして拝見することがありましたが、その度合いは人それぞれのようですが。

この作品は極論というか、やることが極端過ぎてちょっと私はついていけない部分が多かったです。

 

そもそも「断捨離」、それは私が手を出したい気持ちもありつつも手を出すことのできない言葉。

冒頭でマキシマリストとよくわかっていないのに使ってしまいましたが、私は多分物が多い方です。

って言っても持ち物の大半がCD、DVD、blue-ray、小説、漫画ですがね。

昔から音楽・映画観賞、読書が趣味なインドアな人間なんでこうなることは必至というか。

いや、同じ趣味でもきちんと管理している方もいると思いますし、私も昔はそんなに色々と買っていたわけではないです。

でも大学に入ってバイトである程度の自由なお金を手にしてからですね、一気に色々増えたのは。

自由なお金を手にして思うのは多くの人は「好きな物を買おう」だと思います、そして私の好きなものがそれらだったという話ってだけです。

たまに「レンタルやマンガ喫茶でいいじゃないか」と言われることもありますが、「お金を出して買う」という行為が重要だと思うのでやめられない。

アーティストも映画を作る方も作家さんもマンガ家さんも、色々な人に届けたい、名声を得たい等と色々気持ちがあると思いますが、そもそもまず「仕事」じゃないですか。

仕事である以上はお金を発生させないといけないわけで。

レンタル等でも発生するんでしょうけど、「あなたの作るものが好きです!応援してます!」って一番伝えられるのは「購入」かな、と。

だから映画館で観たり、レンタルで観た後に即購入ってことも度々。

まぁもともとコレクター気質ってのもあるんですけどね(笑)

でも断捨離ができない分、コレクターな部分はだいぶ抑えてきています。良いと思った作品の関連のものを全部集める(同じ作者の過去のものまで全部)とかはしなくなりました。

 

あれ、だいぶ話が逸れてきているな。

まぁこんな物に囲まれている私はペトリの気持ちがよくわからず。

ルールも結構序盤でないがしろになっていたり、携帯を持たない自由!みたいなことを言いつつもPCメールは普通に活用してたり、100個くらいの物があれば幸せに暮らせるとやたら(と感じただけでそんなに言ってなかったかも)言われたり、こういう生活をしたらガールフレンドもできました☆な進●ゼミのような展開もなんかノレなかった。

 

とりあえずミニマリストもマキシマリストも程ほどに、が1番ですね。

作中で「所有するってことは責任をもたないといけない」とありましたが、自分の管理できる範囲ならどれだけ持っていても持っていなくても良いではないかと。

それにしてもこの言葉、前にどこかで聞いた気がするんですがどこだったかな。

まぁとにかく私は好きな物に囲まれたこの生活が幸せでしょうがないです。でもCDはそろそろちょっと整理したいかな…大変そうで手が出ないんですが…