大洗にも星はふるなり
大洗にも星はふるなり
2009年制作・公開 日本 103分
監督:福田雄一
キャスト:山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、小柳友、白石隼也、安田顕、佐藤二朗、戸田恵梨香
茨城、大洗にある海の家でのクリスマス・イブ。
ナルシスト男の杉本、サメオタクの松山らひと夏を海の家で働いた男たちが、マドンナ・江里子の手紙のもとに召集された。
皆が皆、「江里子の本命は自分」と言い張るが、偶然現れた弁護士の関口が彼等の本命説をことごとく論破していき…
※個人的な感想で酷評気味なのでこの作品が好きな人は読まない方がいいと思います。
ずっと前から気にはなっていた作品。
ただ何となく感じる地雷臭に手を出せずにいたんですが、他にめぼしいものもなかったし山田孝之目当てで観ることに。
でも、うん…微妙だったな。
福田雄一さんはお名前はよく聞くんですが作品ってあんま観たことないんだよな。最近だと『明烏』がちょっと気になってたけど観てないし。『33分探偵』も1話くらいしか観てないし。
でも何となく感じる雰囲気はっぽいなと。ろくに観てないくせにね。
だけど中途半端で笑えないギャグがひたすら続くこの作品は本当に微妙で。
オチというか話の展開は斜め上というか無理くりなのに、それすら読めるという、なんとも地獄な感じに…
ちょっとくらい無理くりでも予想外ならまだ何とかなりそうなのにね。
登場人物も「わざとらしく」って演技指導が入ってるのかってくらいの劇感。山田孝之ってこんなんじゃないよね…と思いつつ私の期待した山田孝之はそこにはいなかったです。
そして白石隼也は初期ヒルナンデスメンバーってことでなんか懐かしかったんですが、ダントツの学芸会感が…。そういうキャラってのを引いても目に余るというか。
佐藤二朗さんは『幼獣マメシバ』をちらちら観ていたんですが、まぁそのまんまな感じでした。あとヤスケンも。
ぶっちゃけ年末とかの2時間ドラマで十分なものだったかと。
70円でのレンタルってことで「まぁいっか」と思えるものでした。
♪「ココニアル」メロライド 映画「大洗にも星はふるなり」予告編
以下ネタバレあり
海の家でひと夏一緒にバイトしたメンバーが可愛いバイト仲間から「海の家がまだ残ってるならクリスマスの日に会いたいな」といった手紙をもらって、各々ラブレターだと思って来たらバイトメンバーが続々と集結し、誰が本命かを言い争っていると海の家解体を実行しに弁護士がやってきて彼等の言い分の穴をついていくも、何故か自分もマドンナ争奪戦に参加するとか言い出し、でも結局海外留学とか余命少しとかで急に仲間意識を感じ始めてあーだこーだな話。
うん、意味わからないですね。でも私の中に残ったのはこんな感じ。
これに何とも言えないギャグが織り込められてて…まぁクスリもできない感じでしたが。
結構辛辣に言ってるかもしれないですが、あらすじからなんとなく『キサラギ』的なものを想像していたので肩透かしが半端なくて…
実際そんなに酷くないかもしれないんですが私はどうしてもそこと比べてしまって。
いや…しかし本当に最近観た作品の中では結構なレベルの駄作かと。
主題歌の微妙な青春メロコアな感じがより一層安物感を助長してて、全体的にもうそういう安物感が狙いだとしたら逆に凄いってくらいの。
ラストも103分観て何もない。「あ、うん…」って感じで終わります。
三木聡っぽさを目指してみたらこんな感じになりました、というか。
散々言ってすみませんでした。
とりあえず私には全く合わない作品でした。