ストックホルムでワルツを
MONICA Z / WALTZ FOR MONICA
制作2013年 日本公開2014年 スウェーデン 111分
監督:ペール・フリー
キャスト:エッダ・マグナソン、スベリル・グドナソン、シェル・ベリィクヴィスト、ヴェラ・ヴィタリ
「Wakin' My Baby Back Home」などの名曲で知られるスウェーデン出身の世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの伝記ドラマ。
5歳の娘を育てるシングルマザーでありながら、夢を信じてモダンジャズ界の歌姫となるまでを追う。
スウェーデンの片田舎で、両親と5歳の娘と生活しているモニカ・ゼタールンド。シングルマザーとして育児や家事に励み、電話交換の仕事をこなしながらも、歌手としての成功を夢見てジャズクラブのステージに立っていた。
そんな中、彼女の歌を耳にした評論家を通じて、ジャズの聖地ニューヨークで歌を披露するチャンスを得る。だがステージで結果を残すことができず、失意のまま帰国する。
それでも夢を諦められないモニカは、英語ではなくスウェーデン語でジャズを歌おうと考え…。
「チョコレートドーナツ」の時に見た予告で気になり、またも伏見ミリオン座へ。ミニシアタースパイラルから抜け出せない…
ちなみに 「オオカミは嘘をつく」とアンコール上映の「グランドブタペストホテル」も観たいんですが、スケジュールの関係上観れてもどちらかなので悩み中。
その後はしばらく観たいのはないはず…だけど「6歳の僕が大人になるまで」が近日公開だったので、これは観に行きたいんだよな。
ミニシアタースパイラル…いや、そもそもがミニシアター系好きなんですがね。
で、この「ストックホルムでワルツを」はなかなか良かったです。
もともとジャズが好きなのですが、ジャズシンガーについては詳しくなく、モニカ…とピンときてなかったのですが、「Wakin’ My Baby Back Home」を聞くとあぁってなった。
でもこの人の人となりは知らない、しかしビル・エヴァンスと共演?それは見なくては!と。
特に「Wartz For Debby」なんて名曲中の名曲ですしね。
その他にもジャズの名曲が沢山流れます。
そして当時のスウェーデンの雰囲気も良い感じです。
そして何よりモニカ役のエッダ・マグナソン!彼女のことは知らなかったのですが、調べてみたところ歌手の方らしくこれが役者デビューだとか。
さすが歌手です、歌が上手い!そして美人!
あまりにも美人だったので観終わった後、実際のモニカはどうだったのよーと調べてみた結果、ソックリでした、この方。
どっちが本物なの?ってくらい似てました。
本当に美人だったんだなー。
とりあえずジャズ好きの方にはオススメ。
『ストックホルムでワルツを』映画オリジナル予告編 - YouTube
以下ネタバレあり。
育児に家事に奮闘ー
とありましたが、観賞してみたら「いや、嘘やん」と。
いや、娘のことが好きなのは伝わるんですが、自分の夢優先で育児も家事も親任せ…
正直見てすぐ「ああ、この女の人は好きじゃないな」と感じました。
しかも男関係も嫌いだわー、と…笑
なのであまり彼女に感情移入せずに観てたんですが。
それでも彼女が落ちていくシーンは見てて苦しかったな。
これどう考えても人生失敗パターンだよな、でもビル・エヴァンスと共演するわけだし…どうやって巻き返すのか…と思いながら。
結局彼女の力で復活を果たすわけですがね。
しかしやはり彼女のことは人としては好きじゃないなーと。
なんせ自分勝手というか、自己中というか。
才能によって道を切り拓いていくんですが、才能だけじゃ許せないレベルの我儘というか…
歌手としては素晴らしいけど、人としてはなーって。
しかも映画では彼女の我儘が結構うまくいくんですよねー、なぜそんなに…と思う程の…まあ才能がある故なんでしょうが。
なのでジャズ映画としてはとても良かったのですが、ヒューマンドラマとしてはうーん、及第点かな、くらいでしょうか、個人的には。