フィリップ、きみを愛してる!
I LOVE YOU PHILLIP MORRIS
2009年公開 2010年日本公開 アメリカ・フランス 98分
キャスト:ジム・キャリー、ユアン・マクレガー、レスリー・マン、ロドリゴ・サントロ
大事故で命を失いかけたIQ169のスティーヴンは詐欺師として暮らし始めるが、保険金詐欺で投獄された刑務所で、心優しいフィリップに運命の一目惚れ!
この出会いが再び彼の人生を変えていく。
どうしても「愛してる」と伝えたい!嘘にまみれた天才詐欺師スティーヴンが思い付いた、一世一代の大勝負とは…
仕事が早く終わったので積み映画でも観るかーと。本当は『グラン・プリ』を観ようと思ってたんですが、時間を見てみたらめちゃ長い…。『ビッグ・フィッシュ』も2時間ある…。『(500)日のサマー』はジョゼフ・ゴードン=レヴィットに惹かれて買っただけであまり気が乗らない…。他にも積み作品は沢山あるんですが、軽い気持ちで観れる短めのやつ…と探して当てはまったのがこれでした。
実は私ジム・キャリー作品って観たことなくて。ユアンの作品もほとんど記憶がない気が…。何故ですかね(笑)
ジム・キャリー作品を観たことないって言ったら数年前にこれを勧められまして、DVDが安かったので購入。しかし積まれ続けて…今回ようやくってことで。
これどう評価したらいいのかわからないですが(笑)良かったです。
ジム・キャリーが人気な理由がわかったような。あとユアンも。ユアンがキャーキャー言われてたのって『ムーラン・ルージュ』の時だっけ?あの時は全然興味なくて。いや、今でもそんなにですが、このフィリップ役は異常な可愛さですね(笑)男前さと可愛さが絶妙に共存してて、これはキャーキャー言われるわなって納得しました。根は真面目そうだし。
ストーリーとしては全体的に良かったです。スティーヴンは憎めないけど嫌いってタイプでずーっとモヤモヤさせてくれたし(笑)
笑いどころも、ジーンとくるところも、ちゃんと用意してあってエンターテイメント作品としてよくできていました。
ただ実話を元にしているということで、なんかモヤッとします。いや、決して何かが悪いわけでなく、スティーヴンしっかりしろやって気分で(笑)
愛をテーマに軽快で明るく楽しい作品になっていて、こうやって気分転換に観るのにピッタリでした。
映画『フィリップ、きみを愛してる!』予告編 - YouTube
以下ネタバレあり
ジム・キャリーのガタイの良さが個人的に1番の笑いポイントでした。
顔からあの体は予想していなかった…(笑)
しかし何てハッピーな作品なんでしょうか。
っていうのも悪人が出てこない、っていうかスティーヴンが1番の悪人、まぁ詐欺師だし。
元奥さんも、元恋人も、フィリップもそうだけど、私だったらとっくにスティーヴンに愛想尽かすけどみんな優しい。
特に元奥さんなんてブチ切れてもおかしくないのに…
でもだからこそ「スティーヴンしっかりしろや!ゲイでも前科者でも真面目に生きようよ!」と思ってヤキモキしてしまうのですが(笑)
やだ、私ってば真面目…
ユアンは本物のフィリップに会いに行ってまで役作りをしたらしいですし、「ステレオタイプのゲイにしたくなかった」と言ってましたが、可愛すぎるくらいのゲイでした(笑)フィリップ本人の雰囲気とかも参考にしたようですが、こんな可愛い男性そういないよ!仕草一つ一つが可愛くて、女から見ても「乙女か!」とツッコミたくなる。
しかしたまにガッつくギャップが良かった、ケツアゴでも可愛く見えた(笑)
でも作中ではあんなに可愛い表情をするのに、インタビューとかでは常に真面目そうな顔してて「ユアンってプロだ…」と思ったのでした。
まぁ個人的に観てて1番テンション上がったイケメンは勿論ロドリゴ・サントロですが。ラテンな感じのイケメンいいね!『300』くらいしか観たことないけど。
見どころは個人的にはユアン演じるフィリップの異常なまでの可愛さ。
あとジム・キャリーの変態な格好(笑)
そんなんしておきながら、監督が言うように泣きの演技をちゃんと使い分けていてジーンともさせられるから凄い。
実話を元にしていて、実際のスティーヴンがまだ服役中ということで事実をねじ曲げるわけにもいかないですが、できたらもっとハッピーな終わりにしてもらいたかったなーと思います。なんかハッピーな気分になりつつもラストが切なかったからな。
メイキング映像でジム・キャリーが監督たちのことを「ハル・アシュビーの登場」みたいに言ってて、そういやハル・アシュビーも観たことないなーと思ったのでそのうちチェックしてみようと思います。
そして他の積み映画もじわじわ観ていかなくては。
とりあえず発売日に買ったのに未だ未開封の『ザ・レイドGOKUDO』ももう1回観たい。特典映像も観たい。しかし特典映像2時間って嬉しいけど気が重いよ…