スガラムルディの魔女
LAS BRUJAS DE ZUGARRAMURDI / WITCHING AND BITCHING
2013年制作 2014年日本公開 スペイン 114分
キャスト：ウーゴ・シルバ、マリオ・カサス、カルメン・マウラ、テレール・パベス、カロリーナ・バング
失業した挙句、妻ともうまくいかなくなったホセ率いる強盗団は白昼堂々宝飾店を襲撃、ホセは息子らと共に偶然通りかかったタクシーに飛び乗り逃げる。
パトカーの追跡をかわすうちに道に迷ってしまった一行は、魔女伝説が伝わるスガラムルディ村に辿り着く。
人食い魔女たちの洗礼を受ける中、強盗団を追ってきた者たちも加わり魔女軍団と人間の壮絶バトルが始まり…
ってことで宣言通りぷちアレックス祭を開催。のうちの１本目。
これはちょっと前に新作で出た時から気になってたんですがようやく１週間レンタルOKになっていたので。
ちなみにアレックス・デ・ラ・イグレシアは名前だけは小耳に挟んでいたのですが『気狂いピエロの決闘』も観てないんですよね。タイトルはめっちゃ惹かれるんですが。
ってな感じでこの人がどんな作品を撮るのかイマイチわかっていなかったのですが、この『スガラムルディの魔女』 、正直笑いました。
魔女系ホラーコメディです。超くだらない(笑)好き嫌い別れるくだらなさだと思います。観終わって「これはタランティーノ好きそう」と思ったのですが、案の定『気狂いピエロの決闘』はタランティーノが絶賛したようですね。彼もブレないよね(笑)
ってことで「タランティーノ絶賛」系が好きな人は是非。
ちなみに私はタランティーノの趣味はどうなんやって思う方ですが、これは面白かった。いや、違うな、面白かったというか笑った。コメディとして面白かったですが、それ以上は期待してはいけないです。
ハチャメチャそこそこお下劣コメディが好きな方はどうぞ。
以下ネタバレあり
結構エンタメ要素は盛り沢山なんですよね。
笑いあり、ラブあり、家族もの、親子もの、クライム系、ホラー系、ジェンダー問題、同性愛などなどを一作でギュッとやるとこうなるんだなーって感じです。
とりあえず私は某F1ドライバーのせい(おかげ？)でスペインというだけでちょっと贔屓するくらいにはスペインに甘いのですが(某建築家のことも大好きなので無意識のスペイン贔屓が)、始まって強盗して逃げるシーンでスペイン語でまくしたてるシーンがもう「早い早い、何言ってるの、でも某ドライバーもこんな風に喋ったりするのかしらー、やばいテンション上がるー」とニヤニヤしておりました、映画関係ない上に気持ち悪いすみません。
しかしこの主人公、ホセを演じるウーゴ・シルバがイケメンでして。でもヒロインとの恋の始まりが「？？？？？」って感じで。恋なんて理屈じゃないんでしょうが、始まりはどこなのか…ホセも怖さ故に愛してるとか言ってたはずが途中から急に…うん？って感じで。さっき拒否ったよね？もう好きなの？え？みたいな。
で、ヒロインのエバを演じるカロリーナ・バング、横の剃り込みが怖すぎて、なんか体格も良いし(笑)でもホセに一生懸命(ちょっとヤンデレっていうかおかしいけど)で「少し可愛いかも…(笑)」と観てたんですが、最後普通の格好してたら普通に可愛くてビックリした。
しかし最後はホセがホセって気付かなかったよ(笑)なんか印象違いすぎて。
息子は可愛かったな。なんだかんだお父さんのこと好きで。で、母。あの人はなんなのか。魔女になったら息子への愛情が減ったのか…そんなもんかよってなった。
監督は「女は悪、男は馬鹿、悪は馬鹿よりはるかに良い」って言ってましたが、この作品は女(魔女)がかなり馬鹿に描かれていましたね。結局女も馬鹿なのでしょうか。
まぁ女は馬鹿だと思いますが(笑)悪でバカです、男はよく女に付き合えるなと思います(笑)だから男の方がバカってことなんですかね(笑)
個人的に好きだったのは魔女の中にいる女装魔女２人。なぜ女装させてまで(笑)すごく良い味出してましたが。
あとルイス。ルイスのキャラは何なのか…(笑)あんなん笑うしかない(笑)
あとエンディング曲、あの軽いしょうもない感じのノリがすごく良かった！音源欲しいけどオリジナルだよね。音源化してるのかな？
とりあえずTHEコメディ！なみんな仲良し、丸く収まってハッピーエンド☆的な感じは良いようなそうでもないような…
でもあの作風にはピッタリだったかな。
ってことでオススメだけど人を選んでオススメする作品でした。
まぁ正直これで２時間がちょい長いかな。90分映画にできなかったのかなーとか思ったりも…
