忘れることに備える記録

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ミッション:8ミニッツ

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2011年制作 2011年日本公開 アメリカ 93分

監督:ダンカン・ジョーンズ

キャスト:ジェイク・ギレンホールミシェル・モナハンヴェラ・ファーミガジェフリー・ライト

シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。

爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーブンスが選ばれる。

事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく。 

 

前回『月に囚われた男』を観て「次はこれ観る!」と決めていた作品。

いやー、面白かった。よく出来た話だと思います。

90分作品ということで物足りない部分もあるっちゃあるけど、でもこのくらいだから飽きずにダレずに観られるってのもあるかな。

そしてジェイク・ギレンホール、好きです。昔からアル・パチーノロバート・レッドフォード(若い時の)が好きだ好きだと言い続けてきましたが、ようやく最近の人が彼等に並んできました。ってことで好きな俳優はアル・パチーノロバート・レッドフォード(若い時の)とジェイク・ギレンホールマッツ・ミケルセンです。ちなみにジェイク・ギレンホールは個人的にアロンソに雰囲気似ていると思っています、アロンソを何倍か格好良くするとジェイク…的な。 きっと似ていないです、大丈夫です、わかっています。ただ私にはアロンソがジェイクに見えるくらい格好良いってことで。

どうでもいい話が長すぎた…

 

月に囚われた男』もそうでしたが、私はSFってバッドエンドなものってイメージがあるんですが(SFでハッピーエンドにしてしまうと現代への否定のような形になってしまうと思うので)、そういう部分を踏まえつつもただのバッドエンドで終わらないところがとても魅力的でした。

「けっ、結局キレイなオチかよ」とかたまに思ってしまうくらいには薄汚れている私ですが、やっぱ夢があるのはいいことだよね。


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映画『ミッション:8ミニッツ』特報 - YouTube

 

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品はスティーブンス大尉の置かれている状況への理解と最終的な決断が話の中心ですね。

テロというか爆破事件は味付け程度のものなので犯人もお粗末だし、スティーブンスが真剣に犯人を捜そうと思えばすぐ見つかる。爆弾もいじっても爆破しないしね。

サスペンス系を期待して観るとそこら辺で少し気持ちが冷めるかもしれません、でもこれはSFってことで、『月に囚われた男』と同様「SFヒューマンドラマ」です。

そう考えると本当よく出来た作品だなと。

一応恋愛もあり、家族あり、仕事での信頼関係あり、自己の葛藤あり…見事に色々組み込まれています、90分なのに。こうやって考えるとテーマ的には『月に囚われた男』と一緒ですね。

まぁ恋愛に至っては、アメリカ映画の「イマイチ相手のこと知らないけど美女ならまぁなんの疑問もなく好きです」的なノリは好きではないのですが。

 

設定の「死んだ人の最後の記憶8分間に入ることができる」っていうのは面白かったですが、私の大好きなマンガ『秘密-トップシークレット-』を少し思い出しました。まぁこっちは「死んだ人の脳を取り出して過去5年間その人が見たものを再生できる」ですが。

ちなみにこのマンガ、来年映画化するらしいです。

しかし!しかし!!

主演が生田斗真岡田将生生田斗真が薪さんってのは全くイメージが違うし、納得いかないですがまぁいいです、薪さんみたいな人なんていませんし。

問題は青木が岡田将生!これもまっっっったくイメージが違います。青木ならもっと近い人いたんじゃないかなーって思ったり。まぁイメージ云々より、これはもう限りなく個人的な意見なんですが、ファンの方には本当に申し訳ないんですが、個人的な好みにより岡田将生が好きではないのです…。演技がどうのとか人柄がどうのではないです、純粋に顔が好きではないってだけです、申し訳ない。

これまた私が好きだったマンガの『清く柔く』の赤沢くん役が岡田将生って聞いた時には「違ーう!とりあえず岡田将生以外なら誰でもいいから!」と知人に発狂し、結局映画はまだ観ていない、多分これからも観ない状態でして。まぁもともとああいう系の映画はさして興味ないですが。

こないだこれをまた別の知人に愚痴った後に本屋に行き「このマンガめっちゃ面白いから読みん」と『秘密』を勧めたところ帯に映画化の文字と主演の2人の名前。そこに岡田将生の文字を見た瞬間「また岡田将生!!!」ってそこそこ大きい声が出るくらいには衝撃でした…。心理状態としてはまさに膝から崩れ落ちる感じでした…。

でもこのマンガ、本当に素晴らしい作品なので多分映画も観に行きます、大好きなんです。SF系サスペンスとしては私の中ではトップです。

誰かれ構わず勧めたいくらいには面白いしオススメなんですが、今まで何人かに勧めたところ「めっちゃ面白い」と「絵がダメ」が3:7くらいです。グロいのがダメな方には拒否られ、あと男性には9割くらいの確率で「絵がダメ」と言われ読んでもらえず。まぁね、同性愛エッセンスをやたら入れる作者ですし、気持ちはわかる。でも面白いんです、本当に。

 

だいぶ話が逸れまくりましたが、映画もマンガもオススメです。

映画はラストが現実世界でのバッドエンド(まぁ主人公の希望通りではあるのである意味ハッピーエンドか)と仮想世界(パラレルワールド )でのハッピーエンド、両方あるって言うのがよかった。

まぁパラレルワールドっていうよりはヴァーチャルなものなので、8分後にスティーブンスが亡くなった後での彼の中だけで続く妄想(と言ったら身も蓋もないけど)に近いと思いますが。

しかしその妄想の中にも出番を待つ生命維持装置を付けたスティーブンス大尉がいるわけで、ヴァーチャルの中でも同じことが繰り返される可能性があり、その点でもある意味ループであるってのがSFらしい少しゾッとくる感じでより一層好感が持てました。

  

秘密―トップ・シークレット (1) (Jets comics (234))

秘密―トップ・シークレット (1) (Jets comics (234))

 

 マンガはこちら。全12巻でスピンオフも1巻(以下続刊)があります。1話目は同じ設定の別の話ですが、2話目から一続きの話になります(各1巻ずつで一応事件は解決)