忘れることに備える記録

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エグザム

EXAM

2009年制作 2010年日本公開 イギリス 101分

監督:スチュアート・ヘイザルダイン

キャスト:ルーク・マブリー、ジェンマ・チャン、ジミ・ミストリー、ジョン・ロイド・フィリンガム、チュク・イウジ、ナタリー・コックス

 

合格すれば死ぬまで年棒1億円という大手企業の最終就職試験に残った8人の男女。

武装した警備員が監視する密室で、試験監督から3つのルールを告げられた問題に取り掛かろうと用紙裏返すと、問題用紙は白紙だった。

80分という制限された時間の中、受験者たちは手を組んだり騙し合ったりして、試験の問題と答えを見つけ出そうとするが… 

 

ようやく!ようやく『エグザム』が帰って来ていました。

ってことで観賞。

1シチュエーションムービーが観たいと思って挙げた『月に囚われた男』『フォーン・ブース』の中では1番定石のような気がします。 

でもその分新鮮味に欠けるというか、他の作品が個人的に結構ハマったのでちょっと物足りなさを感じた面があります。

でも1つの空間に閉じ込められた複数人が1つの問題に取り組み、協力しつつも欺き出し抜きたいと思ってる感じは非常によくわかりました。

ただ設定がちょっと突拍子もないと言うか、説明不足な点も多々ある感じは少し残念。あとCEOの件も。

 

しかしなんだかんだ展開が読めずに(私は全く違うオチを考えていました)ラストまで楽しめたので全体的にはなかなかだったかな。


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映画『エグザム』予告編 - YouTube

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

就職試験の最終試験まで残った8人が「・試験官、警備員に話しかけないこと・部屋から退出しないこと・自分の番号が書かれた試験用紙を失わないこと」の3つのルールだけ説明され、白紙の問題用紙の謎に挑むお話です。

世の中には色々な就職試験があるそうですが、私はこんな試験できないわ。この最終試験までにも結構なことをされてるようですし。年棒1億円は魅力的だけどね。いや、こんな試験できないって言うか、こんな人達と争えないわ。

最終試験のメンバーとしては会社側が意図的に選出したんではないかってくらい色々と違う8人。

その8人がその違う部分等から起こる諍いや騙し騙されを繰り広げていき、ライバルを蹴落とし、あーだこーだします。

 

私は最初「誰か1人が残ればそれが答えなのか」もしくは「終了時間までいれば全員合格(疑心暗鬼を捨て他人を慮れば)なのか」と思ってたんですが、それを裏切ってくれた点はとても良かったです。

でもあの問題はどうよ…。

あとCEO。受験番号1番が明らかに「今までの大変な試験を突破してきた人物」に見えなくて圧倒的に怪しい。CEOとは思わなくても会社側の人間だろうな、くらいの予想はできると思います。

 

ホワイトの嫌な奴感はいっそ清々しいというか、こういう奴がいないとね!くらいの気分で観ていたんですが、なんでこの人詰めが甘いのか…

まぁ緊迫したあの状況だと部屋前方のタイマーが0を差したら気が抜けるのかもしれませんが、お前自分の腕時計セッティングしたやん、ってのはやっぱ思うよね。

あと合格するためには人を殺しても大丈夫だったのに、自分が失格ってわかった瞬間良心の呵責に苛まれ自殺しようとする点とか、銃が指紋認証ってわかってる上で自殺できなかったり。

もういっそ突き抜けてクズでいてくれても良かったのになって。

 

そしてブロンドもこんな試験をする会社に就職なんてできないわ!みたいな感じだったのに、ブラックが死んでいないってわかって、人を救うことのできる新薬があります、それを管理してください、で「頑張ります!」的な感じになるのはなんかモヤッと。

そういうことじゃないだろ…と。

 

うん、結構モヤッとポイントがあったんだけど、でも全体的にはそれなりに楽しめる作品でした。

個性的な登場人物も良かったしね。嫌な奴多いけども(笑)

でも個人的に今回観た1シチュエーションムービーの中では『月に囚われた男』>『フォーン・ブース』>『エグザム』だったかな。

 

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 なんだかんだこれも気になっちゃうところです(笑)